私の流星群 [横浜流星] 2

45 ページ45

、




「ーーえ？このまま？」

「うん」

「いや、髪の毛とかしなきゃ」

「いい。とりあえずもう出るよ」

「えっ？…えっ？」




流星に手を引かれ、車へと乗り込む



「どこ行くの？」

「…内緒」

「内緒、って」





ラフな格好の流星が運転する車の助手席でおとなしくするしかない私


メイクだってナチュラルだし、なんたって今日はクリスマス

おしゃれだってしたかったのに…




ーー30分を過ぎた頃、一件のお店の駐車場に到着した



「…レストラン？」

「違うよ？…さ、どうぞ」




助手席のドアを開けた流星が、手を差し伸べてくれた

その手を取り、お店へと入ると…




「ーーなに、これ」





オシャレな椅子の前にはニヤニヤした 私担当のヘアメイクさんとスタイリストさん

壁際には、綺麗なドレスが用意されていて

いきなりの状況に戸惑うしかなくて。



「まず、一つ目のクリスマスプレゼント」

「えっ？」

「イケメンから頼まれたらねぇ？笑」

「クリスマスだから、とびっきり可愛くしようね！」

「すみません、よろしくお願いします」



どうぞ、と椅子を引かれて座る

いつものヘアメイクさんなのに、空間が違うだけで違和感を感じてしまう




「さ、始めるよ」



ひんやりとした化粧水が肌に触れた




.

46→←44

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す