私の流星群 [横浜流星] 2

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「ーーただいま」



電気がポツリと点いた家に帰る




"ちなみに、ですけど。月9は撮休だったような"
って有村さんが教えてくれた。



携帯に映し出されたケーキのお店に行き、お目当ての物を購入して自宅へと急ぐ


左手に全神経を集中させて、家にいてくれ…！と願いを込めれば




「……」




やや薄暗い部屋で、何かの映像を見ている彼女が見えた


その身体を抱きしめる




「ーーきゃっ…！！」

「…ごめん」




いつもなら後ろから抱きしめれば、すぐに腕を握ってくれたのに


今日は、いくら待ってもAの手はクッションから離れない






「…まじで何もない。ただそれだけ言わせて」




それだけでいい。

あとは、俺の日頃の行いが評価されるだけ。





「わ、たし…



心がっ…狭くなっちゃった」




Aの手は、俺の腕を通り越して自分の目元に行って。




綺麗な手では収まりきらない涙が溢れてきた





左腕はそのまま、右手だけを動かして彼女の頭を撫でる





…嬉しかった。


不謹慎かもしれないけど、彼女がヤキモチを妬いていることが嬉しかった。




「…俺は、そんな気持ち最初から持ってた」


「誰にも触られたくなかった」


「だから、わかる。…ごめん、苦しめて」






「出来るなら信じてほしい。


俺は、Aしか好きじゃない」




涙が、大粒になった気がした




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