私の流星群 [横浜流星] 2

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「横浜さん、なにか食べます？取りますよ」


有村さんがよくテレビで見かける顔で話しかけてくれた

先程の席では食べれなかったものを言えば笑顔で取り分けてくれて


「すいません、ありがとうございます」


「いえいえ。モテモテなんですね？女性に。…そりゃあそっか笑」


「いや、もう全然…」


「おい流星！お前架純ちゃんまで奪うのか？？！笑」


「お前は飲み過ぎ酔っ払いすぎ」



綺麗なおしぼりをこいつの顔にばさっとかけると

酔っ払いは落ち着いて、まさかの寝だした




「…今、ロンドンですね」

「そーっすね」

「寂しいですか？」

「えっ」

「周りは周りで話してるし、聞いてないだろうから。気になること質問しよっかなって笑」

「あぁ…笑 まぁ寂しいっす、ぶっちゃけ」

「あの子も言ってましたよ？お酒飲みながら寂しくなるって」




本音で話せる、数少ない親友と有村さんの事を言っていたA

怒られない範囲で、と笑いながらAとのエピソードを教えてくれた

誰よりも腰が低くて、丁寧な性格だとか

撮影の現場の空気を良くする天才とか

あの子を嫌いな人に会ったことがないとか



…俺と付き合ったくらいから、悩みを溜め込んだりしなくなったとか。



「横浜さんのおかげですね。…私の出番が少なくなって寂しいです笑」

「いや、そんな…」

「また貸してくださいね笑」




彼女は、どこまで良縁に恵まれてるんだろう。




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