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「ーー、のんちゃん」
なんだか怒ったような、心配しているかのような表情ののんちゃん
いつも隣におるAちゃんは今日は別らしく
ただムスッとしたのんちゃんが目の前に座っている
「ーー好き、なん？」
「えっ？」
「やーかーらぁ！！！Aが好きなんか聞いてんの！！！」
俺が知ってるのんちゃんは、何処か余裕があって
落ち着いてるけどはしゃぐときははしゃぐやつ
…でも、目の前におるのは。
「なぁ、好きなん？はっきり言うて！！！」
…おっきい赤ちゃん、て感じすんねんけど。
「…気になってる」
「んぁ？？！」
「…好き、やと思う」
「ん！！！…どこが？」
「え？」
「やからどーこーがって聞いてんの！」
「…全部。雰囲気も仕草も、全部」
「ーーっ！お、弟相手に何ゆうてんねんっ！！！あ、アホ！！！」
「…聞いたんのんちゃんやんか」
顔を真っ赤にしたのんちゃんが俺の炭酸を勝手に飲む
…あ、無くなった。全部飲みやがった
「弟として忠告する！！！姉は高嶺の花や！ちょっとやそっとじゃ靡かんし付き合えると思うなよ！あと「流星とは、どんな関係なん？」ーーえっ」
あれからずっと気になっていた。
いくら幼稚園が一緒でも、弟が仲良しでも
さすがにあり得んくらいのAちゃんからの信頼の厚さ。
それにもしも名前がついてるのなら…
「元カレ。流星は」
恋人、しかあり得んかったから。
「中学3年間、ずっと付き合ってた。…いつのまにか別れてたし、理由はわからんけど
でも、まだ流星はAん事好きやと思う。」
予想していた返事も、いざ聞くと胸が痛くなる
たしかに流星はモテてたのに、中学時代は彼女がおるからって告白されては断ってた。
他校とは聞いてたけど興味はないから知らんかった
高校に入りモデルの仕事をし出してからは桁違いにモテて、たまにほっそいギャルを連れてたりもして
…元カレ、なんや。
「神ちゃん。あの、お願いがあんねん」
「ん？」
「…Aの、傍から離れんとって」
「俺が？流星やなくて？」
「俺はっ…神ちゃんにお願いしたい。
楽しそうやねん、神ちゃんと話してるとき。
手話を頑張ってくれて嬉しいとか
神山くんが私に気づいて手を振ってくれたとか
全部、大切そうに話すねんあいつ…
神ちゃん、Aを笑わせてくれへんかな？」
姉を心配するのんちゃんに
「が、んばってみよかな」
そう返事をした
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みこ(プロフ) - まりんさん» こちらも読んでくださってるんですね！ありがとうございます！！！期待に応えられるように頑張ります！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2019年5月18日 21時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ
| 作成日時：2019年5月17日 14時
