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「ーーやっっべ!寝坊した!!!」



大学のキャンパス内を全速力で走る

ギターを背負いながらでは実力を発揮することはできず



「あぁ、もう…!!!」


ギターケースを揺らしながら目的地へとひたすら走っていった




"…ポトっ"




「…?……!!!」




季節と共に、俺に春がやってくることを知らずに。







「神ちゃんさぁあ?もっと朝得意にならんと危ないんちゃう?二度目やで?もう」




学食のカレーを突きながら、しげがニヤニヤして話しかけてくる




「もうまっじで無理やわ!起きられへんねん目覚ましじゃ」

「一個だけやからちゃう?」

「いや、今三個」

「もっ、もう末期やんけ!!!笑」




あっひゃっひゃっひゃっ、と独特な笑い声が響く



「あぁうっせ。まじほんっまにさぁ…誰か起こしてくれへんかなぁ」

「彼女とか?」

「まぁ、そやなぁ…」

「でも神ちゃん忙しいやろ?ギターにダンスにバイトに。例え付き合っても振られそうやけどな笑」

「はぁ??!笑」

「音楽と私どっちが好きなの!って。笑 まぁ俺は?そんな女の子ごめんやけど」

「勝手に妄想しとけ!笑 俺は彼女にはめっちゃ優しいから振られへんしっ」

「はぁ?笑 去年振られてたやんけ!音楽と付き合ってろやー言われて!!!」

「はーなーしーを蒸し返すなぁ!!!」



正直、今は彼女なんて要らんと思ってた。

趣味とバイトで精一杯やし、余裕ないしなぁ





「…あ」

「ん?」





すっかり冷めたカレーを食べ始めたしげの手が止まり、口が開いたままフリーズした。…きったな





「…わ、噂の。小瀧さんや」

「小瀧?あぁ、あのサッカーの?」

「それ弟な?俺言うてんのは姉!Aさん…やったかな?美人って有名な」

「へぇ…しげ、そういうん疎いのによう知ってんなぁ」




女の子にはあまり興味がないしげから珍しく女の子の名前を発したもんやから、

ついしげの見てる方を見てしまった




「…え。」




そこにいたのは、スタイルのいい男女。

男は確かモデルもやってる小瀧望。
同じサークルのやつがカッコいいと騒いでた
…たしかにイケメンやわ


んで。
少し暗めのカラーに染まった綺麗なロングヘアーの女の子
綺麗な顔立ちで、スタイルも良くて。
パステルカラーのワンピースが似合っていて




「…か、わええ」




気がつけば、口に感情を出していた。

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みこ(プロフ) - まりんさん» こちらも読んでくださってるんですね!ありがとうございます!!!期待に応えられるように頑張ります! (2019年5月18日 23時) (レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年5月18日 21時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこ | 作成日時:2019年5月17日 14時

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