11 ページ11
.
デカイ広場に作られた特設会場
たくさんの生徒が始まりを楽しみに待つ中、俺らも端の方で待機する
「ともひろーー！！！」
「…あ、ミカ」
「やっと見つけた！ミカさ、この後のミスコンに出…
え、小瀧Aちゃん…」
キラキラしていたミカの顔が一気に強張る
「…彼女？」
「え？いやちゃうよ笑 のんちゃんと流星出るし、Aちゃんもこの後出るからここにおんねん」
「…ミカ、絶対グランプリ取るから。だから、グランプリ取ったら伝えたいことがあるの」
「ん？…おん。」
いつものミカとはちょっと違った感じにはてなマークが飛んだけど
"彼女も出るの？とても華やかで可愛い子だった"
5月祭のチラシの裏。俺の胸ポケにたまたま刺さってたペンを取って書いた綺麗な字
"出るらしい。音楽サークルの子やねん"
"そうなんだ。彼女？神山くんの"
「彼女？？！ちゃうちゃう！！！…あっ」
"ちゃうよ！彼女やない！"
なんてやりとりをしていれば、待ちに待ったミスコンの始まり
…ミスターちゃうかった？男って。ミスコン女ちゃう？
出場者のラストらへんに出てきた流星。
そりゃあもう黄色い歓声をぶあーって浴びて、本人はとても楽しそう
流星が引っ込めばのんちゃんが出てくる
まじで耳痛なるんちゃう？ってくらいの歓声
俺、あの2人と並んで歩いてるんや…となんか落ち込んで。
女子出場者は集合してください、というアナウンスが聞こえてAちゃんを見る
「"集合、やって！行こ！"」
彼女の白い手を掴み、受付まで2人で歩く
「すみません、小瀧Aです。」
「はーい！これ胸らへんにつけて、番号順でまっててくださーい。」
「…始まるまで、一緒におっても大丈夫ですか？」
「え？…あ、はい！」
番号札をもらい、ジェスチャーで彼女に伝える
理解力がある彼女はすぐに番号札を取り付けてくれて
再び手を繋いで彼女の待つ場所を探す
「ーーあ、ミカ」
「智洋、なんでここ…あぁ」
「ミカ前なんや？Aちゃんの事、ちょっとお願いな？」
「はぁ？？！」
「俺本番までは居られへんしさぁ…」
「まぁ、うん。わかったよ」
こんなやりとりを、彼女がどんな顔で見ていたかなんて知らんかった
俺がおらん間に、何も聞こえん彼女に
何を言ったかも知らずに…
「あー、楽しみや」
ただ彼女の姿を待っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みこ(プロフ) - まりんさん» こちらも読んでくださってるんですね！ありがとうございます！！！期待に応えられるように頑張ります！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2019年5月18日 21時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みこ
| 作成日時：2019年5月17日 14時
