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人の最期を知る、ということは
私を天国にも地獄にも連れてった
それでも今笑っていられるのは
ずっと欲しかった愛を教えてくれる人がそばにいるからで。
「ーー美味しい！すごく美味しいよ大毅！！！」
「ホンマに？やったー！やったやったー！」
「…複雑やねんけど」
「まぁまぁ、ええやん神ちゃん」
「そ、やね」
あれから沢山の場所を訪れた
好きなものを食べて
家で大毅の帰りを待って
たまに喧嘩もして。
「…あっ、大毅！」
最期の1年間は病室のベッドの上だったけど
「よっ！見て？ピンクのカーネーション。母の日ですか？とか言われてん笑」
「ぷっ。笑」
「何笑ってはるんですか？お姉さん？」
「親孝行な人に見えるんだね？」
「まぁ硬派なにこにこ天使ちゃんやからなぁ」
はい、帽子。と渡されたニット帽
治療により髪の毛が抜け落ちて
それでも可愛くいたいから、と帽子を被る
「似合わへんなぁ！笑」
「大毅には言われたくない」
「俺なんでも似合うん知らんの？」
「神山くんみたいな服似合わないくせに」
こんな言い合いもして。
ーー重岡目線ーー
「14時20分。お亡くなりになりました」
小瀧の言う通り
2月22日に彼女は旅立った
綺麗な顔で眠る姿は
「…ほんま、美人やわ」
「しげには勿体無いくらいな」
「…うっせ」
あのときお世話になった先生も見守ってくれて
微かに握られていた指は
俺が握り返しても動かなくなって。
涙ぐむ神ちゃんや小瀧。
でも俺は泣かなかった
葬式も、火葬されても泣かなかった
"相変わらずブカブカだ、この指輪"
"Aがこのサイズがええ言うたんやろ？"
"…まぁね"
"なんでこのサイズなん？"
"もしも私が死んだとき、立ち直るまで時間がかかるかもしれないでしょ？"
"…まぁ、そやな"
"立ち直れるまで、これつけててよ。立ち直ったら…ピンクのカーネーションと一緒に海に投げて"
"はぁ？"
"私が取りに行くから"
最期に指輪がしたい、と薬指に指輪をはめたA
それを外して俺の薬指につける
「…ぴったりやん。俺の指に」
ピンク色の石が輝く指輪が
俺の薬指に輝きを灯す
"俺をさ、助けたやろ？後悔、してる？"
"してないよ"
"なんで？"
"寿命の代わりに、愛をくれたから"
"ーー愛してくれて、ありがとう"
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みこ(プロフ) - かみやまつしま♪さん» こちらもコメントありがとうございます！笑 (2019年3月19日 18時) (
レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
かみやまつしま♪(プロフ) - みんなの愛を感じて感動しました…！私ものんちゃんと�陲舛磴鵑了�が気になっていたので、続編嬉しいです！これからも応援してます！ (2019年3月19日 15時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - お気に入り登録して頂いてる皆様ありがとうございます。このお話の望sideのお話を作りました。 (2019年3月19日 9時) (レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！のんちゃん的には報われない立場で私も心苦しいかったです…笑次回作もぼちぼちストーリー書いてるので、公開した際にはよろしくお願いします！！！ (2019年3月4日 12時) (レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
あや - とてもステキなお話しでした！のんちゃんの努力を考えると締め付けられます…笑。次回も楽しみにしてます！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: e30878addc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aaako
| 作成日時：2019年2月21日 23時
