gerade Schüler～masataka.K～ (ページ6)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:21,871 hit

#5 ページ6

窪田side

俺は数日前からウキウキしていた

それは打ち合わせで知った、ずーーっと会いたかった人との共演

どんな役でも卒なくこなし、人柄がよく好感度が高い

なーんて言われている女優さんにやっと会えるとわかったから。

”お疲れ様でしたー！”

収録が終わり、みんなに頭を下げて現場を後にする彼女

全然話せなかったな…って当たり前か。

俺も早く楽屋に戻ろう、なんて挨拶をしながら出口に向かうと…

「ゆーちゃんお疲れさまぁ！」

「ゆかちゃん！来てたん？」

カップルの甘い甘い会話が聞こえて来た

彼氏の方は、さっきいたYUTOさん
彼女の方は…あ、最近テレビで見たことあるかも。

え、付き合ってるんだ…

「ゆーちゃん！あのね？心配で来ちゃった…」

「ん？心配？どした？」

「だって…今日Aと収録一緒なんでしょ？
昨日別れた元カノと近くにいるだなんて…

辛くなってきちゃって」

えー…他に人が沢山いるけど…
いいの？聞こえるよ？大丈夫？

「大丈夫だって！お前といたいってちゃんと別れたから！

それに男みたいなやつだから！もう好きじゃねーし！

ちょっと可愛いから付き合ってただけだから！な？安心しろ？」

盗み聞きだから早く通り過ぎなきゃ、なんて思って早歩きした

だけど聞き捨てならない言葉が耳に入る

は？この人なに言ってんの？