第49話 まさかの事態 ページ7
外で戦闘中の刀剣達と合流すべく、琴神を先頭にその場所を目指し走る。
蓮「…っっ⁉敵の数が、増えてきている!」
琴「ほぅ、中々やるな」
蓮「霊力がありすぎる為に、審神者になったんです。敵は……6・7体はまだいます!」
ほう、と琴神が言葉を紡ぐが、これに関して私も大いに同感を覚えた。
この濃密な瘴気の満ちる中、敵数は愚か、増加する事まで分かるものなどそうそう人間の中にはいないことだろう。今の私は制限をされて居るが為に感覚を頼るしか無くなって居る。
だからこそ、この男が遡行軍側から目をつけられているのか。
敵の作り出したこの固有結界内は、敵の思うがままの構造が反映する。長い廊下をひたすら走っては漸く縁側へと出ることができた。
あ「…!、なぜ、」
増援の刀剣は彼の本丸の刀と思い込んでいた。
しかし、慣れた気と霊力に驚くしかない。
平「潜り込んでしまえば僕の間合いです!」
薬「見習い!無事か!」
兼「そーら目潰しだ‼」
まさか、麗華の本丸の刀剣男士達がくるとは思いもしなかった。
私や蓮さんが驚いた儘になっていれば、薬研が隙を見てこちらにやってきた。
薬「はっ、面白い顔だな」
あ「って言ってる場合じゃないでしょうっ、なぜ貴方達が此処に?」
薬「胸騒ぎがすると言って、瞬時に遡行軍が攻め入る状況を視たそうだ」
蓮「はは、流石ですね麗華殿は……未来視と感知は随一と謳われるわけだ」
え、あの元クズ女ってそんなに凄かったのか。
初耳だぞオイ。
薬「大将が偶々持っていた見習いの私物か何かを媒体に探り、見習いのもとに俺っち達を送り込んで貰った」
平「因みに人選はジャンケンです!」
またジャンケンかよ‼
というか薬研と和泉守は運良すぎ。
呑気な話をしているように思われるが、実際かなり苦戦中のようで、途中参戦した琴神は遊び感覚で倒していく。
だがしかし、それでも敵が全滅する事はなく次々と現れる。
蓮「……何処かに、大本の主が居るはずです!」
あ「つまり、敵の頭を叩けば増える敵も収まると」
力強く彼は頷きを見せた。
刀剣男士は付喪神といえど、体力が無限にあるわけじゃない。
あ「一刻も早く見つけ出し、叩きのめす!」
蓮「そうですねっ」
双眸を閉じ意識を集中させる。
蓮「そう……叩きのめさねば」
あ「…え?」
同時に不意に私の首に冷たい感触が伝わる。
視線を滑らせると、鈍く光るものが…
それが刀と知り実感するだ。
……斬られたのだと
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鏡花水月 - 色んな意味で見習いちゃん好きw (2022年9月13日 20時) (レス) @page21 id: ae0b8a4349 (このIDを非表示/違反報告)
はるかかなた(プロフ) - 好みドストライクです!鶴さんの暴走楽しみにしてます!( *´艸) (2021年1月20日 13時) (レス) id: 7585a0f391 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新頑張ってください!! (2020年12月25日 0時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
MAI(プロフ) - 久しぶりに更新されていてとても嬉しいです!毎回楽しく読ませてもらってます。 (2020年6月5日 3時) (レス) id: 6e9a0782a5 (このIDを非表示/違反報告)
狼夢 - 素敵な小説をありがとうございます!!続き楽しみにしてます!!更新頑張ってください。 (2019年3月11日 20時) (レス) id: 65f6f3d763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祇王 | 作成日時:2018年5月24日 22時