第53話 見習い、現世へ! ページ11
帰還した後、部隊隊長の山姥切は審神者の麗華へ報告しに行った。
私はと言うと、ショッキリーヌや大倶利伽羅さん、短刀のショターズ達から色々と心配をされた。
大丈夫だとは言ったものの……
まだ、三日月さんに斬らせた事が、胸につかえている。
あ「……、」
三「………」
薬「……見習い、今回の件はあんたは被害者にあたる。後で大将の所に行って来てくれ」
それもそうだ。
一応この本丸の見習いの私。主は麗華。
報告義務があるのは当たり前……となると、必然的に政府沙汰にもなり兼ねない。うわぁ、榊さんに色々(煩く)言われそうだなー。
薬研の言われるがままに審神者の執務室へと向かった。しかし、私だけではない。
あ「…あ、あのう?三日月さん?」
三「今日はちとばかり大変だったなぁ」
大変だったなぁ、じゃないよお爺ちゃん。
一人で行こうとすれば、なぜかぴとりと離れない様にとついて来たのだ。
あ「三日月さん?何故付いて来て、」
三「今日のお八つは何だろうなぁ」
いや、質問の回答が違うぞじじい。
どれだけ天然なの?これが天下五剣なの?
……早々にボケが来そうで心配だ。
部屋の前へと来ては相手も分かったのだろう、入って、と言われて私と三日月さんは執務室へ入った。
審「大変でしたね、山姥切から詳しく聞かせてもらったわ」
あ「……」
審「三日月の件についても……でも、彼らが言うように大丈夫。心配しないで?」
三「そうだぞ?主の言う通りだ」
あ「……然し……」
どうしても、納得ができない。
審「……貴女ならわかると思うけど、神である前に妖の類にも似ているのよ、付喪神は。だから大丈夫」
まるで諭す様に私に語りかける麗華。
ちょっと一つ言うね?
色々と中身変わりすぎてんだろクソ審神者……いや、もうクソはないから普通の審神者だな。
そんなことを思ってるとは知らずに、麗華は私の方をガシッと掴んだ。
審「わかった。色々と見習い様には迷惑をかけてしまった詫びも兼ねて、久しぶりに現世に行って来たらどう?今回の件のリフレッシュも兼ねて!」
あ「げ、現世?」
三「そうだな、俺も主に賛成だ」
良きかなー、と三日月さんは続いて言葉を紡ぐ。
審「政府の担当さんには私から言っておくわ」
あ「いや、でも任務が、」
審「では、審神者からの命令ということで」
三「では俺がついて行こうな」
審「貴方はダメよ」
三「あなや」
こうして、私は(半ば無理やり)現世に行く事になった。
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鏡花水月 - 色んな意味で見習いちゃん好きw (2022年9月13日 20時) (レス) @page21 id: ae0b8a4349 (このIDを非表示/違反報告)
はるかかなた(プロフ) - 好みドストライクです!鶴さんの暴走楽しみにしてます!( *´艸) (2021年1月20日 13時) (レス) id: 7585a0f391 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新頑張ってください!! (2020年12月25日 0時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
MAI(プロフ) - 久しぶりに更新されていてとても嬉しいです!毎回楽しく読ませてもらってます。 (2020年6月5日 3時) (レス) id: 6e9a0782a5 (このIDを非表示/違反報告)
狼夢 - 素敵な小説をありがとうございます!!続き楽しみにしてます!!更新頑張ってください。 (2019年3月11日 20時) (レス) id: 65f6f3d763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祇王 | 作成日時:2018年5月24日 22時