第43話 見習い終了日まであと7日 ページ1
___ピチ、ピチチチッ
今日も鳥の囀りで目が醒める。
あのクソ太刀と死合いという手合わせをした後、大倶利伽羅さんによって強制退場をさせられた私。あの後部屋へと連れて来られ……
大「あんたが寝るまで側にいる…さっさと寝ろ」
…….といったツンとしながらも優しさ溢れる一匹狼。
布団に潜り其の儘すやすやと寝について起きれば、今現在の私に至るのだ。
ぐっ、と背伸びをしふと時計を見る。
おいおい、三時間睡眠とかいつか過労死するんじゃね?私。皆さん、しっかり六時間は取らないと駄目だぞ?
死神の装束へと着替えをパパッとすませ、いつもの様にからりと障子戸を開ける。
清々しい朝の空気に景色に空。毎日変わりのない動作と景色に、思わず頬が綻ぶ。
うん、今日も良い天k、
鶴「今日も良い天気だな!」
うーん、何処ぞから幻聴が聞こえてくる。
覚えがあるのはあのクソ太刀にしてクソ鳥だ。
鶴「おはようさん。君はいつもこんなに朝は早いのかい?」
可笑しいな、目の端で障子を開けた廊下の隣に白い塊が見える。虚か?あっはっは、感知に引っかからないから虚じゃないか。
鶴「俺みたいなのが突然来て、驚いたか?」
とうとう私は憎しみの余りクソ太刀の幻覚を見ているのだろうか?ヤバイな、ちょっと裏の冷たい井戸水で目を覚ましてくるか。
あんな奴の夢なぞ御免被る、と心で思いながら其の儘裏の井戸へと向かおうとすればガシッと手首を掴まれ歩みを阻まれた。
鶴「無視か?俺は傷ついたぞ見習いっ」
あ「え、これ本物?」
鶴「んん?本物以外あるわけないだろ?あっ、さては君…夢で俺の事を、」
あ「あり得ませんね。すみません、幻覚かと思ってました」
鶴「こりゃ驚きだな……」
こっちの方が驚きだわ。
態度といい対応といい言葉といい、先日と180度人物が変わっているではないか。え、これがあのクソ太刀?どっかの鶴丸国永と入れ替わってるんじゃなかろうか。
私が訝しげな表情で相手を見れば、にんまりと笑みを見せるクソ太刀……何か企んでるだろ。
鶴「さーて、今日は何をするんだい?」
あ「何って……短刀のお世話ですよ」
鶴「俺の世話も、」
あ「審神者様の刀は論外です」
……いや、何だこいつ?
前の殺気丸出し喧嘩上等の鶴丸国永に戻ってくれお願い300円あげるからぁぁああ‼
調子が狂ってならない……やば、寒気してきた。
断りをいれ手を離させ遠ざかる様に私は厨へと向かった。
鶴「…………君の事が____」
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鏡花水月 - 色んな意味で見習いちゃん好きw (2022年9月13日 20時) (レス) @page21 id: ae0b8a4349 (このIDを非表示/違反報告)
はるかかなた(プロフ) - 好みドストライクです!鶴さんの暴走楽しみにしてます!( *´艸) (2021年1月20日 13時) (レス) id: 7585a0f391 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新頑張ってください!! (2020年12月25日 0時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
MAI(プロフ) - 久しぶりに更新されていてとても嬉しいです!毎回楽しく読ませてもらってます。 (2020年6月5日 3時) (レス) id: 6e9a0782a5 (このIDを非表示/違反報告)
狼夢 - 素敵な小説をありがとうございます!!続き楽しみにしてます!!更新頑張ってください。 (2019年3月11日 20時) (レス) id: 65f6f3d763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祇王 | 作成日時:2018年5月24日 22時