第83話 後日談3 ページ34
同刻_______
あ「……あのー、」
主「……なんでしょう？」
あ「いや、なんでしょうではなくてですね？」
只今私、Aは執務室にきている。
勿論審神者の麗華がいる事は把握済みで、ちゃんと昼間で、こんこんとしっかりノックもして入室していた。で、麗華から話があると言われ用意された座布団に腰を下ろした直後に、何故か隣にしかも0距離に座布団を敷いては腰を下ろした。
つい最近までガン飛ばしてきて、殺意丸出しで近寄ろうともしなかった奴が唐突にそうしてきたのだ。
で、冒頭部の話につながるのである。
やべぇよ、こいつまた何か企んでいるんじゃなかろうか。冷や汗が止まらん止まらん。
担当の榊から聞いた話、あの後こってりと政府の役人に注意を受けたばかりである。
あ「ここまでくっつかなくても良くないです？」
主「う、煩いわよっ。此処は私の所、私の好きなようにするのは当然でしょう」
まるで恥ずかしがる様にほんのりと目元を染め、ふいっと顔をそらされた。
いや、何処も恥ずかしいとこなんてなくない？
私としては離れたいんだけれども、ええ心底離れたいんですけれども。
主「……と、取り敢えずお茶でも飲んでください」
さっと目の前にお茶を出された。
前までなかった現象である。思わず、え？とした顔をすればキッと睨まれたので何事もなかった様に手に取り、取り敢えず一口。
……うん、初めに鶯丸の入れた茶を飲んでいるためか、まぁまぁのお味。
つか、私何しにきたんだったっけ？
主「……そ、の……、」
あ「んん？」
主「………い、今まで、ごめんなさい……」
俯きぽつりぽつりと謝罪の言葉を零し始めた。
突然の謝罪の言葉に私は驚いた。
……なんだ、ちゃんと謝れる人ではあったのか、と。
主「大抵の見習いは乗っ取りが多くて、違うと言われても信用ができなくてっ……霊力高い人ほど刀剣男士は引き寄せられていくから……鶴丸に頼んで貴方を殺そうとしたのは、否定しません」
しないんかい。
主「……ごめんなさい、本当にっ、ごめんなさい……っ‼」
顔を両手で覆うも指の隙間からぽたぽたと涙の雫が溢れ落ちていく。
あ「…………、」
散々な目に遭わせられて短刀の事もあって、無関心ではあったけれども正直言えば腹は立っていた。
許されざることをしてきたのだ。
だが、今彼女は変わろうとしている。
その気持ちを汲むと、どうしても歯痒い気持ちになる。
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十六夜 - えぇ、鶴丸落ちになりそうなんですが(汗)わたしは、三日月推しです！！！ (2018年5月17日 3時) (
レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 続きは、まだでしょうか？早く続きが読みたいです！！ (2018年3月30日 11時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - うぉぉぉ！！！すごく面白いです！！！今後の展開も楽しみです！ (2018年3月6日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
白紫乃(プロフ) - とっても好きなお話です！更新お待ちしております！ (2018年2月21日 20時) (レス) id: 43803e668e (このIDを非表示/違反報告)
霜月 - 鶴丸は、夢主が好きなんですね。でも、私としては三日月落ちがいいです！！三日月、大好きです！ (2018年1月14日 15時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミコ | 作成日時：2017年8月28日 12時
