第77話 久し振りの更新んんんん! ページ28
拘束する、その言葉と言葉通り術によって光の輪で拘束された麗華は、顔色を蒼白にさせながらもキッと榊を睨み付けた。
主「なんですって?」
役「貴様を拘束する、と言ったんだ。内容によっちゃあ審神者を辞めてもらうことになるが」
煙草を吸い、ふぅーっと煙を吐いては表情を変えないまま彼女をただ見る。
役「何を言っても無駄だぞ、こちらと証拠はぞろりとあるもんでな。俺の部下が演練中にお宅に邪魔させてもらった」
主「なっ、」
役「そこで、数々の刀の破片と長期にわたり手入れを受けていないものを発見。短刀諸君にも話を聞いた。ま、邪魔させてもらうに当たって邪魔する刀剣男士がうざかったらしいがな」
黒スーツの懐に手を入れ、ほれ、と言いながら数多の写真を目の前にばら撒いた。一枚拾い上げてみると、私が見たことのない数々の刀の残骸の山の写真だった。
……私が一通り見回りしても、こんなものは無かったはず。
敵審「……こんなっ、酷い……っ、」
演練の対戦相手の審神者や刀達も手にとってみれば驚いた顔や怒りの表情、蒼白した顔など様々だった。
役「全くの才能なしの太鼓判を押されながらも、審神者上位へと上り詰めたあんたは偉かったと思うが、自分の刀をただの物として扱った結果がこうだ」
才能なしの太鼓判?
榊の言葉に思わず私は拘束され項垂れている麗華を見やった。
主「……そうよ、初めからこうじゃ無かった。鍛刀も刀装もうまくできていた、けれど出陣や遠征は悉く失敗!次々に課せられる政府の課題をぎりぎりまでこなして……心が折れそうだったのよ‼失敗するなと言っても失敗する、言い訳するばかりだったわ。主命は絶対、なのに聞きもしない。なら、そんな我儘な奴らなんていらない。そう思って歯向かう刀達を折ってやった」
最初の威勢はとうに消え、諦めのついたように麗華は軽く笑った。
主「ははっ、もうお終いね」
役「刀共の事は安心するといい、刀解や希望する他の本丸へとそれなりの対処はできるからな」
ちらりと横目で見やれば、複雑な表情を浮かべる二振り。一応主の刀として今までやってきた。それなりに、思い出などもあった事だろう。
彼らの表情を見て、つきりと胸が痛んだ。
役「白黒どっちかと怪しんでいたが、まぁ見事なまでの黒のすけだったな。後でたっぷりと聴かせて貰う」
敵審「待ってください!」
俯いた麗華を連行しようとした榊を止める様に、審神者ちゃんは声を張り上げた。
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十六夜 - えぇ、鶴丸落ちになりそうなんですが(汗)わたしは、三日月推しです!!! (2018年5月17日 3時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 続きは、まだでしょうか?早く続きが読みたいです!! (2018年3月30日 11時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - うぉぉぉ!!!すごく面白いです!!!今後の展開も楽しみです! (2018年3月6日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
白紫乃(プロフ) - とっても好きなお話です!更新お待ちしております! (2018年2月21日 20時) (レス) id: 43803e668e (このIDを非表示/違反報告)
霜月 - 鶴丸は、夢主が好きなんですね。でも、私としては三日月落ちがいいです!!三日月、大好きです! (2018年1月14日 15時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミコ | 作成日時:2017年8月28日 12時