【刀剣乱舞】任務先は黒本丸の見習い２

第63話 初の演練 ページ14

翌日、身支度をパパッとすませ斬魄刀二本さして長い髪を上で一つに結ぶ。よし、髪オッケー、身だしなみと調子オッケー、隈さんに顔色の悪さオッケー。

くっそ、昨夜の衝撃シーンに出くわして気になってねれなかったじゃねぇか……
トントンとノック音が聞こえ、入ってきたのはショッキリーヌ。


燭「見習いさん、おはよう！……あれ、寝不足？」

あ「あはは、まぁ……」

燭「演練には僕も行くから、何かあれば頼ってね」


心配そうな表情で、そっと頬へと手を添えられては親指の腹で隈の部分を撫でられる。
……クソ、朝から眩しいイケメンオーラで体力が1になりそうだ。

半眼になりながら狐の面を被っては、光忠に手を引かれゲート前へと移動する。そもそも何故ショッキリーヌ光忠が来たかと言うと、ゲートの場所がわからないなら明日一緒に行こうと言われたからだ。

じゃなかったら私ゲート探すのに彷徨わなくちゃいけなかったからね、有り難いよ光忠。

ゲート前へと来ては、顔馴染みの連中と知らない連中がいた。


日「おっ、来たな嬢ちゃん」

山姥「遅いぞ」

石「お早う見習いさん、大丈夫かい？」

あ「お早うございます皆様、…大丈夫です石切丸さん」


私の声のトーンが落ちた事に苦笑しながら、ぽんぽんと頭を撫でてくれた石切丸さん。
実は日本号さん、山姥切さんは前からちょっとずつ仲良くなった刀で、石切丸さんについてはとても親しくしてくれる。

そしてちらりと視線がすると思い見ればだ、案の定おめかしした審神者がこっちを睨んでいた。そのサイドには殺気丸出しの白太刀に眼だけ笑ってない三日月さん、そして近くにロイヤル、太郎さんという刀、デカイ刀持ってる割に短刀程の身長の刀、そして茶と大倶利伽羅さんと和泉守がいた。


審「みなさん、お早うございます。では、今から演練場へと向かいますよ」


ゲートが光り、審神者が入ってぞろぞろと後ろからついて行く。私も足を踏み入れ眩い光に包まれたかと思いきや、それも束の間、直ぐに見慣れた場所へと辿り着き驚いた。


あ「え、？政府？」

兼「嗚呼、政府の別館に演練場があんだよ」

鶯「見習いは初めてか？」

あ「演練場は初めてですね」


私のサイドにきた二人は、そうかと一言言っては何処となく微笑んでいた。

政府内へと入り審神者の後をついていく。
いや、正確に言えば私は最後尾の為刀剣男士の後ろをついていくというのが正しい。

……というよりもだ。
お前らさり気なく人の手握るのやめろ。

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