第29話 蒼の敵襲 ページ30
ゴロゴロと雷鳴がしては、嫌な風が私達を仰ぎ吹き抜く。ドクドクと心臓が鳴ってやまない。
あ「何が起きてるんですか」
兼「……予想だにしない敵襲か、」
国「或いは、」
国広刀剣男士が続けて紡ごうとした直後だった。
天の円模様がピカッと眩い光を放ち、其処から蒼い稲妻が地へと目掛け落ちて行った。
余りの音と風圧に五虎退と小夜を支え、どうにか自力で耐えている厚と薬研をちらりと見遣り再び落ちた方へと視線をやる。
あ「……なんだ、あれ、」
敵の姿に思わずから唾を呑む。
ビリビリと蒼色のオーラのようなものを放ち、六体の敵が目の前に現れる。薙刀が一振り、大太刀が一振り、太刀が一振り、そして……槍が三振り。
その余りに凄みを帯びる敵の姿に皆は絶望的な顔をし、兼さん刀剣男士はぎりっと歯を食いしばり冷や汗をかいていた。
五「こ、怖いです……っ」
あ「大丈夫、大丈夫ですから」
厚「この時に彼奴らが来るのかよ」
薬「……見習い、」
近寄ってきた薬研がぎゅっと私を抱きしめた。
五虎退を私が抱きしめ、薬研が私を抱きしめる。……なんとも不思議な図だ。じゃないっ、
あ「ど、どうしましたか、？」
薬「あれは検非違使と言って、奴らは時間遡行とはまた別の部隊」
小「歴史を変えようとしている奴等を潰す部隊、それが検非違使……です」
国「僕らは守る為にいろんな時代に降り立って戦っているんですが、歴史に刀としてあるだけで同時代に二振りも存在しない。だから、僕等も殲滅対象になるんです」
話で和解してくれないのかな、と聞いてる最中そんな事を思ったが、そんな浅はかな思考は見事に打ち砕かれた。
あ「敵、見た目からして何故かえげつなく感じるのは気のせいですか？」
厚「いや、あってるぜ見習い。彼奴らの強さは……他とは比べ物にならない。部隊の中で一番練度が高い奴に合わせてあるからな」
厚の言葉を聞いて思考が一時停止した。
……部隊の中で、一番練度が高い……？
思わず、刀を構えている兼さん刀剣男士を仰ぎ見た。彼もわかっていた様で私に目もくれず敵だけを見据える。
兼「俺一人じゃ敵いっこねーぞ」
あ「……貴方の正確な練度は？」
兼「……八十七だ」
彼が一番練度が高い。それに比べ、他の刀は練度上げをしなければならないほど……ということは、奴等と戦ったところで折れてしまう可能性がある。
私はぎゅっと五虎退を抱きしめてからそっと離し、薬研に礼を言って斬魄刀に手を掛けた。
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ミコ(プロフ) - ♂ｒｅｏｎ♀さん» 本当に何でしょうね？笑笑 当時の自身が如何に語彙力諸々無かったかよく分かりますね。爆笑ものですな (2018年7月4日 13時) (
レス) id: 58e7a2fac9 (このIDを非表示/違反報告)
♂ｒｅｏｎ♀(プロフ) - この世のものとは到底思えないほどの美貌と力ってなんだよｗｗｗｗｗｗ草ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ (2018年7月2日 16時) (レス) id: d13ee7ed1c (このIDを非表示/違反報告)
ミコ(プロフ) - レイガ さん» (見てますよ、漫画全巻揃えてアニメも見ました) (2017年8月29日 13時) (レス) id: d4f16a7607 (このIDを非表示/違反報告)
ミコ(プロフ) - からさん» ありがとうございますっ、頑張りますね^_^ (2017年8月29日 13時) (レス) id: d4f16a7607 (このIDを非表示/違反報告)
レイガ - とてもいいです。(もしかして「裏僕」見てます？) (2017年8月28日 19時) (レス) id: 031079d19f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミコ | 作成日時：2017年6月17日 15時
