第16話 見習い(薬研) ページ17
見習いが来たあの日からから四日が経った。
初日のカレーという食いもんは中々に美味かった、思わず初めての飯を二杯大盛りで食べたもんだ。
朝昼夜の飯、掃除、洗濯、大将の仕事。大将は面倒くさがり屋で書類書きや整理が嫌いだ。で、今回新たに来た見習いに全て任せているらしい。審神者が自身で書き提出するもんまで見習いに任せた為か、最近政府からの評価が高いらしく大将も鼻を高くさせていると、呆れながら左文字が言っていた。
飯を作り掃除洗濯もしてくれる中、風呂まで沸かしてもらった。あの時の気持ちよさとさっぱり感、それから見に流れ込んでくる霊力は忘れられねぇ。
今日も気持ち良い風呂に入って、兄弟達を寝かしつけてから俺はとある人物を探しに本丸をうろうろと歩いていた。
薬「いつもどこに居るんだ？」
探している人物、それは見習いだ。
いつも夜になるとふらりと何処かにいっている。大将曰く、この本丸の見廻りをもお願いしているのだとへし切長谷部に聞いた。
俺ら短刀は大将に嫌われているからな、仲間を通じてじゃねぇと情報を得ることができない。
四日経っているという意味は、四日間一睡もしていないということだ。仮眠を取っているかも知れねぇが、寝不足になる事は間違いない。
いや、もしかするとどっかで倒れていたりするんじゃっ……
薬「って、なんで見習いの事ばっか考えてるんだ俺は」
頭をふるふると振って見習いを探す。
今は真夜中、目のきくのは短刀や脇差、打刀までが限界だ……見習いは人間だから関係は、ないか？
一人で悶々と考えながら足を進め見習いを探していると、中庭の方から眩しい光が見えた。
どうやら、長期遠征組が帰って来たようだ。
起きているのは俺ぐらいだろうし、ついでにで迎えることにした。
中庭へ到着すると、五日ぶりとはいえ久しく感じる顔触れの旦那方がいた。
薬「お帰り、お疲れ様だな旦那方」
鶴「薬研じゃないか、ただいまさん」
鶯「此方は夜だったか、今日はゆっくり休めそうだな」
太「流石に連続の遠征は中々に堪えますね」
江「戦いは、嫌いです……」
小狐「主さまへの報告はまた明日に致しましょうか、三日月殿」
三「そうだな、そうするか」
俺は先頭に立つ三日月宗近を見やる。
流石は天下五剣……月光に照らされ尚美しさに磨きがかかっている。
三「薬研、何か変わった事はないか？」
薬「え、」
思わず言葉が詰まり、三日月の旦那を見た。
薬「……いや、何もないぜ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 896人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミコ(プロフ) - ♂ｒｅｏｎ♀さん» 本当に何でしょうね？笑笑 当時の自身が如何に語彙力諸々無かったかよく分かりますね。爆笑ものですな (2018年7月4日 13時) (
レス) id: 58e7a2fac9 (このIDを非表示/違反報告)
♂ｒｅｏｎ♀(プロフ) - この世のものとは到底思えないほどの美貌と力ってなんだよｗｗｗｗｗｗ草ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ (2018年7月2日 16時) (レス) id: d13ee7ed1c (このIDを非表示/違反報告)
ミコ(プロフ) - レイガ さん» (見てますよ、漫画全巻揃えてアニメも見ました) (2017年8月29日 13時) (レス) id: d4f16a7607 (このIDを非表示/違反報告)
ミコ(プロフ) - からさん» ありがとうございますっ、頑張りますね^_^ (2017年8月29日 13時) (レス) id: d4f16a7607 (このIDを非表示/違反報告)
レイガ - とてもいいです。(もしかして「裏僕」見てます？) (2017年8月28日 19時) (レス) id: 031079d19f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミコ | 作成日時：2017年6月17日 15時
