第12話 案内 ページ13
ひと段落し、そろそろここの中の偵察をしてみるか。場所とか少しは知っておきたいし。
あ「では、私は本丸の中を回ってきますね」
愛「なら俺が案内してやるよ！」
今「ぼくもいきたいでーす！」
あ「いえ、一人で大丈夫ですから」
審神者が見離した短刀達、傷付けているのが果たして審神者だけという確証もない。
これ以上この子達を傷つけないためにも、できるだけ他とは合わせない方がいいかもしれない。
私の思考を読み取ったのか定かじゃないけれど、薬研が思案顔をしては口を開く。
薬「お前らは部屋に行ってろ、俺が見習いにつく」
五「で、でも……僕達も一緒に行きたいです」
乱「それに薬研だけってずるいよ」
薬「気持ちはわかる、だが見習いのことも考えてやれ。俺達は大将に見放されてる身だ、大将お気に入りの仲間と話しでもして、八つ当たりで誰かが犠牲になるのは勘弁なんだ」
その重々しい言葉に短刀達はハッとし、口を閉ざす。
薬「短刀の中じゃ俺が一番練度が高い。見習いは俺が守る」
……なんか、薬研がかっこいい。
そう思わずにいられなかった。格好付けとかじゃないという事が、心身に伝わってくる。
薬研の宣言と言葉に短刀達は納得すると、ぞろぞろと部屋へと戻って行った。
薬「案内は俺に任せてくれ」
あ「有難うございます」
薬研を先頭に色々と本丸内を回ることになった。
厠の場所、短刀の部屋、厨の場所など普段の生活に必要なところをまず先に案内してもらった。
薬「洗濯は外に出て川のところでやるんだ。俺達は当番制でやっていてな、他の刀は歌仙の旦那が主にやっている」
あ「歌仙……？」
薬「歌仙兼定、打刀の大将の刀だ。ほら、さっきの集まりに居た紫の髪でこう、前髪を上げ留めていた奴」
確かに、そんな人……刀もいたなぁ。
見た目綺麗好きそうな刀だと直感で思った。
あ「確かにいましたね、お会いした時に改めて少し挨拶をしましょうか」
それから庭や池、畑など外にも案内をされつつ互いに笑いつつ自然に言葉を交わしていた。
次は他の刀の部屋を案内すると言われ濡縁を歩いていると、スパァンと障子が音を立て開き誰かが切りかかってくるのがわかった。
私は息を呑む薬研を背に庇い、斬魄刀を鞘付きで受け止めた。
あ「……何用ですか？」
兼「短刀を誑かしてる見習いってのはてめぇだろ」
あ「たぶ、……見習いですが誤解です」
誰だよこの好青年に誤解を与えた奴。出てこい斬ってあげる。
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ミコ(プロフ) - ♂ｒｅｏｎ♀さん» 本当に何でしょうね？笑笑 当時の自身が如何に語彙力諸々無かったかよく分かりますね。爆笑ものですな (2018年7月4日 13時) (
レス) id: 58e7a2fac9 (このIDを非表示/違反報告)
♂ｒｅｏｎ♀(プロフ) - この世のものとは到底思えないほどの美貌と力ってなんだよｗｗｗｗｗｗ草ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ (2018年7月2日 16時) (レス) id: d13ee7ed1c (このIDを非表示/違反報告)
ミコ(プロフ) - レイガ さん» (見てますよ、漫画全巻揃えてアニメも見ました) (2017年8月29日 13時) (レス) id: d4f16a7607 (このIDを非表示/違反報告)
ミコ(プロフ) - からさん» ありがとうございますっ、頑張りますね^_^ (2017年8月29日 13時) (レス) id: d4f16a7607 (このIDを非表示/違反報告)
レイガ - とてもいいです。(もしかして「裏僕」見てます？) (2017年8月28日 19時) (レス) id: 031079d19f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミコ | 作成日時：2017年6月17日 15時
