PURPLE ページ1
たつは出かけてるだけってのはわかってるけど募っていく漠然とした不安
食べ終わった食器を片付けて何も手につかずぼーっとしながらソファに寝転んでいると携帯が鳴る
急いで電話を取って画面も見ずに出る
隆「もしもし」
雛「あ、りゅうか、どうしたん？」
隆「なぁ、正直に言うてな、」
なんの話やろ
いつもの明るい声じゃないりゅう
料理してた時はあんなに楽しかったのに世界がみんな俺に背中を向ける気がする
雛「なに？」
隆「たっちょんのことどう思ってんの？」
雛「え？、えーっと、親友」
1番考えてた人のことを聞かれて焦る
雛「大事な幼馴染、俺の1番大事な人」
隆「そうやでな、そっか、なぁ」
雛「ん？」
隆「そのきみたかってやつのこと好きなんやろ？」
雛「分からへん」
隆「好きやん、これ以上たっちょんのこと傷つけんとってあげてよ」
傷つける？
俺がたつのこと傷つけてんの？
隆「たっちょんの気持ちも考ええや」
分からへん
なんで？
俺はたつのことこんなに大事やのに
たつはもしかして今りゅうのとこにおるんかな？
もう帰ってこおへんのかな？
画面をぼーっと眺めていると電話が切れる
カレンダーを見るとあれから2週間が経ったことを思い出す
きみのとこ行ってみよう
死ぬときは死ぬときや
たつがおらんのやから
すばるに教えてもらった場所はそんなに遠くない
日が傾いてきた街を早歩きで向かう
もしかしたらきみは前みたいに普通に話してくれるかもしらへん
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コーヒー豆雛子(プロフ) - ぴーちさん» ありがとうございます！このオチにつなげるために幸せな話書いてたので嬉しいです！ (2017年5月25日 22時) (
レス) id: ba30615289 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - うああああ！！切なすぎます…胸が苦しいです。最初の方が幸せな感じだったからか、なおさら来るものがT_T やっぱり文を書くの上手ですよね。次回作もさっそく読もうと思います。 (2017年5月25日 6時) (レス) id: 70f4b4b62f (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー豆雛子(プロフ) - マコロイドさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！ (2017年5月24日 20時) (レス) id: ba30615289 (このIDを非表示/違反報告)
マコロイド(プロフ) - どうなるか楽しみにしながら読んでいましたが報われない思いが多すぎて涙目になりながら終盤は読んでいました。やっぱりコーヒー豆さんの書く話が好きだと改めて感じました。これからも他の作品の更新楽しみにしてます (2017年5月24日 14時) (レス) id: b53cbbebf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コーヒー豆雛子
| 作成日時：2017年5月15日 21時
