47. ページ47
深夜、トイレに目が覚めて隣を見ると誰もいない
用を足してリビングを覗くとソファにはたつの姿
薄暗い部屋の壁を伝って隣に座る
忠「俺恵まれてるなって思うねん」
珍しく悲しそうな顔で小さな声で話し始めるたつ
雛「なんで？」
忠「だって自分の子が人間じゃないってわかったら捨てられてもおかしないやろ？」
なんとなく言いたいことはわかった
でも捨てるのが当たり前なんてきれいごとかも知らんけどどうしても頷かれへん
雛「そう、なんかな」
忠「○○くんだって、隆ちゃんだって、あの2人も、」
雛「うん」
忠「俺のお父さんは人間やしお母さんも血が混ざってるけど種類としては人間や、やのに色々教えてくれて学校行かせてくれてほんまにすごいと思うねん」
雛「そうやな」
忠「戸籍持ってんのもだって俺くらいやろ？今思ったらもっと学校真面目に勉強しとけばよかったなぁー笑」
重かった空気をたつの笑い混じりの声がすこし柔らかくする
雛「めっちゃ不真面目やったもんな笑」
学校をサボって俺を攫いに来たこともあったな
出席日数足りひんかったって言ってたっけ？
忠「せっかく学校行ったのに高校中退してホストを転々として女の人引っ掛けて貢いでもうて生きてるなんか人として、まぁ人じゃないんやけど、どうなんかな」
でもたつが不真面目になったのも夜の仕事を選んだのも日が出てるときに外に出られへんからであってたつの問題ではないと思うねん
雛「でもそもそも昼間にスーツだけで外出るとか無理なんやろ？仕方ないんちゃう」
忠「そっか、うん」
少し安心したように自分を納得させるようにゆっくり頷くたつ
雛「俺、たつと会えて良かったって思ってるよ」
忠「なんか改めて言われると恥ずかしいな笑」
雛「たつもりゅうも○○も章も亮もええやつやもん」
忠「そう思ったらヒナちゃんの周り全然まともな人間おらへんな笑」
雛「怖いもんなしやろ笑、俺んちお化け屋敷みたいなもんやん笑」
少しの沈黙が訪れる
横を向くとたつと目が合う
引き寄せられるように軽く唇が重なる
長いような短いような時間が流れる
ゆっくりと離れると微笑むたつの顔
忠「俺、ヒナちゃんのこと好きやで」
雛「俺もたつのこと好きやで」
どういう意味でかはわからんけど
忠「…もう遅いし寝よっか」
たつが立ち上がってすたすたとベッドに向かうのを追いかけて暖かい布団に潜る
何かを考える暇もなくすぐに眠りにつく
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽向(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰ってます！後、ここにすいません ...コーヒー豆雛子さんのsecretのパスワード教えて貰いたいです 。紫さん大好きなのでこの作品も応援したいと思いまして ...お願いします。 (2017年4月23日 10時) (
レス) id: 7e46d7a195 (このIDを非表示/違反報告)
進(プロフ) - オリジナルフラグは外してください、作品作成画面の｢この作品はオリジナルであるか？｣って所のチェック外せば取れます。違反報告されますよ (2017年4月23日 9時) (携帯から) (レス) id: ceb3e1785e (このIDを非表示/違反報告)
光芒(プロフ) - これって二次創作ですよね，違反報告されてしまう前にオリフラはずしてください。あと，腐女子向けの小説を書くならＢＬ/ＧＬフラグをたててください。これもしていないと違反報告候補ですよ (2017年4月23日 9時) (レス) id: 86ba02c6f9 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - コメント失礼します。実在する人物、小説、漫画、アニメなどのキャラクターを使用した作品なので、オリジナルフラグを外してください。違反とみなされ通報される可能性もありますよ。 (2017年4月12日 22時) (レス) id: 70ed70658f (このIDを非表示/違反報告)
ユッキーナ(*´▽｀*)(プロフ) - オリフラを外して下さい。せっかく面白いのに・・・勿体ないです。 (2017年4月6日 18時) (レス) id: c8cc78dd36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コーヒー豆雛子
| 作成日時：2017年3月20日 18時
