KILL OR DIE

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って、全然切られへん
なんでや、なんでたつみたいにサクサク切れへんのや
目の前のりゅうも球体のジャガイモと悪戦苦闘してる
たつが玉ねぎを切り終わってこっちを見ると焦ってりゅうの方に飛んでいく
ジャガイモを簡単に4等分して俺の後ろについて包丁と左手を上から握る

忠「ここに左手置いて、こうやって前に滑らしながら切ったら切れるから」

前に動かすのを意識して切るとさっきまでのが嘘やったみたいに簡単に切れる

雛「すげぇ！」

たつが後ろから一緒に3つ分切ってくれる
もう半分の方をりゅうのまな板に置く

忠「りゅうちゃんも同じ感じで切っといてー」

ブロッコリーを取ってきて前でおっきいブロッコリーから見慣れた形のブロッコリーに切っていく

忠「ヒナちゃん、よそ見してたあかんよ」

雛「はいはい」

目の前の人参をなんとか1cmの厚さに切り終わる

忠「じゃあ炒めていこっか」

鍋とフライパンをコンロに並べて火をつけて油を注ぐ
鍋の方に玉ねぎと人参を入れる

忠「はい、これヒナちゃん混ぜといて」

菜箸を渡されて玉ねぎと人参をかき混ぜる
切って塩胡椒をした鶏肉をフライパンに置いていくたつ

雛「鶏肉別で焼くん？」

忠「そっちの方が美味しいらしいで」

隆「じゃあジャガイモも？」

忠「うんう、あれはチンする」

雛「そっちの方が美味しいから？」

忠「そうそう」

俺の頭を撫でて鶏肉を焼くのをりゅうとバトンタッチする

隆「たっちょんすごいなぁ」

雛「な、ほんまに料理作んの好きなんやな」

隆「ヒナちゃんが好きなんやと思うで？」

雛「え？」

隆「ヒナちゃんに美味しい料理作りたいんやと思う」

雛「そういうことか笑」

隆「ヒナちゃんってほんま…
忠「お、いい感じやん、じゃあ鶏肉こっち入れて、水注いでコンソメ入れて…」

たつが来て水とか葉っぱみたいなんとかコンソメとか鍋に放り込んでいく
そういやりゅうなんて言おうとしたんやろ

忠「あとはほとんど待つだけやからテレビでも見る？」

いつのまにか盛り付けられてるレタスとブロッコリーとトマト

隆「なんかほとんどたっちょんがやってくれた気ぃするわ笑」

雛「ほんまに笑」

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