BAD ESCAPE

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お風呂とか一通り寝る前の準備を終えて気づくと日付を越えるくらいになる
自分の部屋で帰ってくるまで時間を潰してたけどこのままやと寝そうやからリビングに降りてきた
お風呂上がりのマックが先に座っててその向かいに座る

Jo「なんか連絡入ってる？」

Ma「いや、それが全然こおへんねん」

Jo「大丈夫なんかな」

Ma「怪しまれるからこっちからは連絡できへん、メールは入れてるけど」

Jo「分かってるよ」

Ma「今からイタリアン連れて行ってもらうって連絡入ったのが7時過ぎとかやからもうとっくに食べ終わってるはずやねんけど」

Jo「ほんまに大丈夫なんかな」

2人とも黙ってしまう
5時間なんかフレンチのコース料理でもかかるはずはないことは2人とも分かってる
それに閉店はだいたい10時くらいやろ
バーかなんかで飲み直したとしてもその間に連絡を入れてくることが多いのに

カウンターに置きっぱなしやった携帯のメールの通知音が鳴る
ジャッキーから
なんで俺の携帯に連絡してきたんやろと思いながらメールを開く

Jo「今から帰る、やって」

シンプルなメッセージがジャッキーらしい
とりあえず安堵の息をつく

Ma「よかったよかった、ちょっとなんか飲もうや」

そのままキッチンに入って冷蔵庫からお酒を探す
缶ビールと焼酎がある

Jo「うん、ビールでいい？」

Ma「ありがとう」

2人分の缶を持って机に戻る
プルタブを引くとプシュッと炭酸の小気味良い音が鳴る

Jo「俺にもジャッキーの仕事もうちょっと回してくれへん？」

口の中にビールのほろ苦い味が広がる
俺がもう少し仕事をすればジャッキーの負担を減らすことができるかな

Ma「向き不向きがあるやろ、お前は見た目が武器やねんから女性メインで行ったらええし、逆に男からは妬まれやすいんやから」

Jo「まぁそうやけど」

実際子どもの家に来た当初もジャッキーが助けてくれるまで男子からずっと嫉妬が原因でいじめられてたし

Ma「ただ、2人で話し合ってもええと思うで？ジャッキーから学べるとこもあるやろしジョニーから学ぶとこもあるやろから」

Jo「そうやな」

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