BAD ESCAPE

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Ja「けんか、しとったな、おれのせい？」

いつもの勢いよくハキハキ喋るジャッキーと違って途切れ途切れにふわふわとした喋り方をする

Jo「ジャッキーの話ではあるけどジャッキーのせいではないよ」

Ja「もうな、わからへん」

弱々しく箸を置く
こっちを見た顔は口角は上がってるけど鼻と目のふちが赤くなってて泣く寸前に見えた
お盆を机の上にどかす

Jo「泣いていいよ、今誰もおらんし」

泣き顔になっていくジャッキーを1日で2回も見ることになるとは思ってなかった
近づくと抱きついてきて寝癖のついた頭を撫でる

Jo「ジャッキーのせいじゃない、なんも悪くない」

Ja「うっ、ん、ぅっ、ひっ、」

しゃっくりみたいにひきつけになってる背中を軽く叩く
こんな薄い身体でこんな細い腕で何人も殺してきたんやな

Jo「もっと教えてや、ジャッキーのこと」

Ja「きょう、っ、へや、いく、ぅ、」

Jo「待ってるよ」

泣きやもうと目をこする手を優しくどかす

Jo「目ぇ腫れるからあんまこすらんとき」

机に置いてあるティッシュで押さえるように丁寧にジャッキーの目元を拭き取る

Ja「、ごめん」

Jo「大丈夫、とりあえず冷めるしごはん食べる？」

Ja「、あと、にするっ」

Jo「じゃあラップとってくるわ」

頷いたのを見てキッチンにラップを取ってきて戻ってくるとベッドに横になって泣き疲れたのか寝息を立ててる

もしかしてずっと部屋おるけど寝れてないんちゃうかな
やとしたら一体何をそんなに1人で抱え込んでんねやろう
俺ら家族みたいなもんじゃなかったん？

ご飯にラップだけかけてジャッキーの部屋を出て行く

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