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例の肝試しの話を聞いてから数日後。

「おー、すげー家だな!」

私はその噂のボロ家に来ていた。数日前届いたメールには詳細な場所と呪霊の等級が書かれていたが、まさかそれがあの話の中に出てきた家だとは思わなかった。

基本的に関西方面の呪霊は京都校の生徒が祓う手はずだが、兵庫には私がいるということでこの周辺は私に任されることが多くなった。

そして気の置けない仲間の方がいいだろうと、東京校のメンバーも頻繁にこちらへ顔を見せるようになったのだ。

今日だってそう。一緒に任務を任されたのは悠仁だった。

「呪霊の等級は三級程度、確認されてるのは二体っす。大きさは中程度ですね。数年前にここでは一家惨殺事件が起きてて、それが原因とみられます。お二人なら余裕やと思いますけど、くれぐれも気は抜かないようにお願いしますね。」

「はーい。」「うす。」

いつもの制服じゃなくて、黒いスーツに身を包んだ翔大くんがタブレット片手に呪霊の情報を伝えてくれる。それを耳に入れながら軽く準備運動。

サングラスをいつものように外して、深く息を吸った。

「行こう、悠仁。」

「ん!危ないと思ったらいつでも呼べな。」

玄関に繋がる門を開け、中に入る。予想していたよりボロボロなその家の玄関はもはやその機能を果たしていなかった。

「悠仁、私こっち行くから。反対側見てきてくれる?」

「任せろ!」

。→←。



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shinox2(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) @page31 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - すいません誤字ってしまいました...これからも頑張ってください! (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 前回の作品から来ました!めっちゃ続き楽しみです!これからも頑張ってくださ!!応援してます (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫女@桜 | 作成日時:2021年8月13日 0時

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