所謂「馬鹿たち」 ページ20
季節は春の終わりごろ、5月下旬。まだ涼しさは残るけれどだんだん夏を感じられるようになってきた。
今日も今日とてマネージャー業に精を出し、部員のために必死に動く。
平日は普通の高校生として、休日は呪術師として働く生活。疲労はそれなりに蓄積している。
翔大くんに渡したあの写真も思ったより苦戦しているようで報告はまだ上がらない。
「森本、これやるわ。」
「なにこれ。」
「ゼリー。最近まともに飯食ってへんやろ。」
突然私たちのクラスに顔を出した治くんと倫太郎くん。渡された袋の中には吸うタイプのゼリーが数個とお茶が入っている。
「ちゃんと食べなきゃ駄目だよ。」
「ありがとう。」
袋の中からひとつだけゼリーを取り出す。よく見れば小さい頃好んで食べていた物と同じだ。
蓋を開けて口に含むと懐かしい味が口いっぱいに広がった。
「そんなに美味かったか。」
「すげーいい顔してる。」
ぱしゃりと撮られた写真。倫太郎くんは記録に残すのが好きで、何かとあると写真や動画を撮りたがる。
そして注意したところでやめてくれないのも学んだ私はもう何も言わなくなった。
「あれ、サムと角名やん。何してんねん。」
先生に呼ばれて教室から出ていた侑が戻って来たようで、私たちを見て怪訝そうな目つきになる。
「ウーバーイーツ。」
「は？」
「あ、森本専用ね。」
「何やそれ。」
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shinox2(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月6日 0時) (
レス) @page31 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - すいません誤字ってしまいました...これからも頑張ってください！ (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 前回の作品から来ました！めっちゃ続き楽しみです！これからも頑張ってくださ！！応援してます (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女@桜 | 作成日時：2021年8月13日 0時
