【HQ】どうせみんなイカれてる 2【呪術廻戦】

不可解な現象 ページ12

side Megumi

「さてと、何があったか聞いてもいいかい。」

「はい。」

Aと共に音駒高校へ行き、感じた違和感がいよいよ形になって現れたとき。

それまで達者に話していた呪霊が低級と何ら変わりない言葉遣いになったのだ。

祓除しようと手を構えたところで、こんな奇妙な呪霊なら祓わないまま捕獲したほうがいいのか？

未だに攻撃してこない呪霊に不信感を覚えつつ、ほんの少し油断してしまった俺。

「ぅヒヒ」

奇妙に笑ったそいつの体は俺の目の前で“破裂した”。

「は？！」

あまりに突飛な行動に停止した思考回路と体の動きは停止する。こいつがわざわざ自分の手で自分を殺る意味はなんだ。

一体何が起こってる？

行方不明になった生徒のうち一人は殺され、もう一人は生かされたままなんて都合のいい話があるか？

部屋から出て廊下に顔を出したとき、そこに呪力の残穢を見つける。

残穢とは呪力を使った際に残る痕跡のことを指す。しかしここでAが呪力を使う理由が見当たらない。だとしたら、誰だ。呪詛師が紛れているか、もしくは誰かが呪われたか。

「っ、まずい、」

俺の想像したことが当たっているたら、あいつが危ない。

「A！いますぐその場から離れろ！」

聞こえていたかどうかは分からないが、そう叫んだ。

近くに会った教室を覗き込むと、そこにはもう悲惨な光景が広がっていたのだった。

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