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「お！」
今度はもうビビらない。思いっきり踏み切ったAさんに合わせて俺も飛ぶ。左右には田中さんと影山もいるし、これなら、
しかしその俺の考えは、覆されることになる。
「よ、いしょ！」
右で打とうとしていた手を咄嗟に変え、彼女は“左手”でボールを打ったのだ。
勢いはそのままに手だけ変えて、並大抵の人じゃ出来るはずのないことをさらりとやった。
「そんなんアリかよ！！」
「いやあ、ブランクあっても出来るモンやね。」
「聞いてないっすよ！」
「知らねえのか。狐崎さんは両手使いだぞ。」
「だから何でお前がそんなに誇らしげな顔するんだよ！」
普通の選手じゃ到底出来ることのない技。というかそもそも両手使いなんて、聞いたことない。
「何で両手使えるんですか！」
「んー、昔憧れたんよ。君らも知ってるやろ？左手使い。」
こんな顔の奴、くくっと眉間に皺を寄せて険しい表情を作るAさんにどこか見覚えがあった。
左手使いで、俺らも知ってる人で、こんな顔。
「う、ウシワカ？！」
「そうそう！小さい頃若利の左手使いが羨ましくてしゃあなくてな？いっぱい練習したんや。」
いや、さらっと言ってるけど並大抵の努力で出来ることじゃない。
両利きのスパイカーなんて、さぞ戦いにくかったことだろう。
「すげえスパイカーなんですね…。」
「昔はね。」
そうやって笑ったAさんだったけど、その表情がやけに切なげに見えた。
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山さん - 俺だったら夢主ちゃんみたいに優しく出来ないなぁ……ええ子や……絶対俺だったら暴言言っとる…… (2021年10月10日 22時) (
レス) @page22 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ - 真柴白さん» 待ってます (2021年8月8日 20時) (レス) id: 15b517afd7 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何回も涙が溢れて来る作品ですね･･･。イジメに関しては、自分も学生時代あったから分かるし、自分の周りに男子が居ると女子からの視線・やっかみ・悪口･陰口とか、色々な事されて来たので作品を読んで号泣でした。更新待ってます!!! (2021年8月7日 4時) (レス) id: 2566c936e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女@桜 | 作成日時：2021年7月30日 19時
