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「す、げえ。」
「あー、もうちょいいけたかも。」
「いや、十分だろ…。」
「日向。」
言葉が出てこない。そんな状況のまま、影山は俺を呼んだ。振り返ればあいつは自分のことのように誇らしげな表情をしていて、妙に腹立つ。
「次はこっちのサーブやな。」
「サービスエース行ったれA！」
「任せろ夕ちゃん！」
Aさんは後ろまで下がり、ボールを一度だけどん、と床についた。
左手をぴんと伸ばし、深い息を吐くと上に投げて走り出す。
「動けよ日向。」
「分かってる。」
「来るぞ！」
ファーストタッチは田中さん。上手くボールを拾った先輩はそのまま影山に渡す。
次は俺に上がる、と助走を付けて走り出すがネットの向こうで両手を構えたAさんはきょろきょろと辺りを見渡して田中さんの方へ動いた。
俺は踏み切って思いっきり飛んだけど、腕はすかっと空を切る。
影山は田中さんへ上げたのだ。しかしそれもしっかり読まれていたというわけで。
「ワンチ！」
「オーライ！」
ボールの着地点に入ったノヤっさんが再びAさんへボールを上げる。
今度こそ止める。いや、止めるとまでは行かなくてもせめて触る。
空中戦はAさんしか出てこないし、張り付いていればいつかは触れるはずだ。
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山さん - 俺だったら夢主ちゃんみたいに優しく出来ないなぁ……ええ子や……絶対俺だったら暴言言っとる…… (2021年10月10日 22時) (
レス) @page22 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ - 真柴白さん» 待ってます (2021年8月8日 20時) (レス) id: 15b517afd7 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何回も涙が溢れて来る作品ですね･･･。イジメに関しては、自分も学生時代あったから分かるし、自分の周りに男子が居ると女子からの視線・やっかみ・悪口･陰口とか、色々な事されて来たので作品を読んで号泣でした。更新待ってます!!! (2021年8月7日 4時) (レス) id: 2566c936e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女@桜 | 作成日時：2021年7月30日 19時
