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「起きろー！Aー！」
ばさり、と剥がされる布団。寒さに体を縮こまらせていると今度は手を引かれて上体を起こされる。
まだまだ覚醒しない頭でどうにか状況を掴もうとする。
「おーい！」
ぶんぶんと私の目の前で手を振る夕ちゃん。早寝早起きが染みついている彼は朝にも強く、時計を確認するとまだ5時30分だった。
「早いねんて…。」
「お、起きたな！あけましておめでとうA！初詣行くぞ初詣！」
「うん、おめでとう…。」
私の脇の下に手を入れて立たせた彼はそのまま用意してあった服のところまで連れて行ってくれる。
仕方ないから付き合ってあげようとパジャマから着替え、髪を梳かす。
その頃にはもうすっかり目は冷めていて、夕ちゃんを待たせるのもいけないと急いで玄関に向かった。
「ごめん、お待たせ夕ちゃん！」
「全然待ってねえ！それより、手袋とかマフラー持ってねえのか？」
「忘れちゃった。でも大丈夫！」
「駄目だ！ほら、これ巻いとけ。」
夕ちゃんは自分のつけていたマフラーを取ると、私の首に優しく巻いてくれた。
相変わらず格好いいな、私の従兄弟は。
優しさが嬉しくて、靴を履くと彼の隣にくっついて歩いた。
それから近くの神社に2人で参拝に行ってその帰りに唐突に「正月と言えば羽根つきだろ！」と言い出した夕ちゃんとおじいちゃんを含めた3人で羽根つきをすることになった。
バレーを辞めて以来これといってスポーツをしていなかった私はものの数分でダウン。後はおじいちゃんと夕ちゃんを眺めているだけだった。
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山さん - 俺だったら夢主ちゃんみたいに優しく出来ないなぁ……ええ子や……絶対俺だったら暴言言っとる…… (2021年10月10日 22時) (
レス) @page22 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ - 真柴白さん» 待ってます (2021年8月8日 20時) (レス) id: 15b517afd7 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何回も涙が溢れて来る作品ですね･･･。イジメに関しては、自分も学生時代あったから分かるし、自分の周りに男子が居ると女子からの視線・やっかみ・悪口･陰口とか、色々な事されて来たので作品を読んで号泣でした。更新待ってます!!! (2021年8月7日 4時) (レス) id: 2566c936e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女@桜 | 作成日時：2021年7月30日 19時
