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全国の舞台で待ってて ページ26

角名くんが渡してくれたスマホを受け取り、すみません、と一言礼を入れてから電話に出る。

『もしもし!』

「わっ、」

彼の声が大きすぎて思わず驚いてしまった、恥ずかしい。

ぺこぺこと頭を下げながら私は廊下に出た。

「夕ちゃん、声大きいわ。」

『お、悪かった。』

「いや、いいよ。大丈夫。どうしたの?」


『俺たち、全国行くぞ。』

「え。」

ぜんこく、全国。

「ほ、ほんとに?」

『おう!全部倒した、だから全国行くぞ!』

「おお。おおお!」

言葉が、見当たらない。どんなことがあっても私を見捨てないでいてくれた夕ちゃん。

いつか私に全国を見せてくれると約束してくれた彼と、ついに全国で会える。

「じゃあ、会えるね。」

『おう。俺、会ったら話したいことめっちゃあんだ。だから、絶対会おう。』

「うん、うん。会いたい。」

夕ちゃんの後ろはわいわいと騒がしい。きっとテストの時期だし、私たち雄同じように勉強会でもしているのだろう。

『あ、ちょっと待ってな。』

「うん。」

『これか?従姉妹だ!え?代わる?』

ん?代わる?誰が私と喋りたいというんだ。夕ちゃんの高校に知り合い何ていた記憶がない。

怖い、え?なに?と、頭の中はもう大パニック。しかし、そうこうしているうちに

『ごめん、カゲヤマが代わってほしいって!だからちょっと代わるな!」

「え?ちょっと、夕ちゃん!!」




『もしもし、お久し振りです。』

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山さん - 俺だったら夢主ちゃんみたいに優しく出来ないなぁ……ええ子や……絶対俺だったら暴言言っとる…… (2021年10月10日 22時) (レス) @page22 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ - 真柴白さん» 待ってます (2021年8月8日 20時) (レス) id: 15b517afd7 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何回も涙が溢れて来る作品ですね・・・。イジメに関しては、自分も学生時代あったから分かるし、自分の周りに男子が居ると女子からの視線・やっかみ・悪口・陰口とか、色々な事されて来たので作品を読んで号泣でした。更新待ってます!!! (2021年8月7日 4時) (レス) id: 2566c936e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫女@桜 | 作成日時:2021年7月30日 19時

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