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「ここになんの用事？」
「何でもええやろ。」
「…決勝で、稲荷崎と当たったの。そこのキャプテンがね、アンタと全く同じ動きをするのよ。ほんっと、目障りで仕方なかったわ。」
佐野は私をぎろり、と睨みつけると肩を押して壁に体を押しつけた。
痛みと衝撃で思わず声が漏れる。
「アンタの仕業でしょう？もうバレーなんてできないくせに。
選手じゃないアンタはバレーに関わる意味なんてないでしょ？！中途半端に首突っ込んでんじゃないわよ！」
言い返したかった。だけど、彼女の言うことはもっともな気がして。
「ほっといてや、アンタには関係ない。」
「そう言う顔よ、その何とも思ってないような顔が腹立つのよ！」
佐野の手が振り上がる。再会して早々、まさか殴られることになるとは。
ぎゅっと固く目を瞑って次に来るであろう痛みに備える。
「何してんねん。」
「いたっ、何すんのよ！」
「大丈夫か。」
「…うん、ありがと。」
銀島くんが私と佐野の間に入り、そして侑くんが佐野の手を掴んだ。
「狸坂って、女バレで優勝したとこか。そこのエース、なあ。」
「な、何よ。」
「いや、その4番って格好ええ数字もお前みたいな女に使われると可哀想やなって。」
侑くんの発言に私はふっ、と引き出す。そして佐野の顔がみるみるうちに赤くなっていく。
「はい、バッチリ。さっきのやり取り録画したから、これをあんたの監督に提出してもいいんだよ？」
物陰からひょっこり顔を出した角名くんと治くん。結局4人全員がこの場に揃うことになった。
180を超える大男たちに囲まれ怯んだ佐野は無理やり侑くんの手を振り払うとそのままの勢いで走って行った。
「何やあのブス。」
「こら、侑くん。」
「ホンマのことやろ。」
「行こう、もうそろそろ怒られる。」
「せやな。」
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山さん - 俺だったら夢主ちゃんみたいに優しく出来ないなぁ……ええ子や……絶対俺だったら暴言言っとる…… (2021年10月10日 22時) (
レス) @page22 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ - 真柴白さん» 待ってます (2021年8月8日 20時) (レス) id: 15b517afd7 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何回も涙が溢れて来る作品ですね･･･。イジメに関しては、自分も学生時代あったから分かるし、自分の周りに男子が居ると女子からの視線・やっかみ・悪口･陰口とか、色々な事されて来たので作品を読んで号泣でした。更新待ってます!!! (2021年8月7日 4時) (レス) id: 2566c936e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女@桜 | 作成日時：2021年7月30日 19時
