クラス ページ20
ガラガラッ クラスに入ると
皆が一斉にこっちをみた。
カワイイ…キレイ…ハナシカケタイ…ナカヨクナリタイ…カワイイ…
『なんかすごい視線が集まってるよ万次郎、ドラケン…』
マド「「お前だよ」」
マ「はぁ、Aこっちこい」
『なに…?』と恐る恐る万次郎に近づいた。
グッ
『え?ちょっと…!』
マ「…こいつオレの好きな女だから手出したらぶん殴る」
シンッ…みんなが一斉に黙った
ド「はぁ?!何宣戦布告してんだ!」
『…もう…入学そうそうやられた…』顔を赤くしながら、万次郎のお腹に肘打ちする。
マ「うぐっ」
『“まだ”万次郎の女じゃないんですけど!』
ばーかと言いながら席に着いて一息つく。ドラケンも「オマエラ…」と頭を抱えて席に着く。
一方万次郎はウググッといって体をぢぢ込めていた。
「「「「「カワイイのにカッコイイ」」」」」
今日クラス男女全員がAに恋に落ちた。
私は机に突っ伏しながら考えていた。
…はやくオレの女っていってよ。ばか。
とっくに私は万次郎に『落ちてるっての』
実はあの言われた日から、特に万次郎に何かをされたわけでもなく、ただ一緒にいるだけで、そのままコロッと私が落ちただけなのだ。それだとなんか悔しい私は、万次郎にオレの女と言われるまで、“好き”という言葉はまだ言わないことにしている。
14人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みこ | 作成日時:2021年9月11日 14時