だれ? ページ2
___それからどのくらい月日が経っただろうか、今ではもう小学校5年生。私は道場の中でも結構な強さになった。
でも習ってる時間が合わないのか、あの男の子となかなか会えなかった。
『早く会いたいな…』
そのまま今日の稽古がおわった。
?「おい!A!」
はぁまたか…
『ん、なあに……圭ちゃん』
この男の子は圭ちゃんこと、場地圭介。団地も同じで家もお隣同士の幼なじみだ。圭ちゃんも道場に行っているなんて知らなくて、入ったらいたから2人でびっくりしてた。でもだんだん私の方が圭ちゃんよりも強くなってしまって、
場「オレと勝負しろ!」
こうやって毎日私に挑んで毎日負けてる。
『またー?つい昨日したばっかだよ?』
場「なんだよわりぃかよ!オレはAに勝つまで勝負し続けるかんな!」
『でもさぁ、さすがに毎日は疲れるよ…週一にしない…?』
場「やーだねっ!オンナのオマエに勝たないと、マイキーに笑われちまうんだよ。」
?
『マイキーって誰?』
場「…は?しらねえの?」
『うん、知らん』
場「佐野万次郎だよ。この道場の先生の孫で、ろくに練習してねえくせに強えんだよ!先生に聞いたらオレの孫だから天才だってよ!ずりぃよな」
『ふーん』
その時はどんな奴かと思ってた。
まさか佐野万次郎という人が、あの時の男の子だなんて____
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作者名:みこ | 作成日時:2021年9月11日 14時