ポアロで会いましょう【安室透】2

キスして1 ページ39

あれから私たちは細心の注意を払って会っている。


安室さんが私の家まで来てくれて、そのまま安室さんの家に行く。


…ちなみに、コナン君と沖矢さんは奴らを追ったけど結局見失ってしまったらしい。
危険すぎる。それを聞いて正直ほっとした。

沖矢さんにはまだ返事をできないでいた。




おうちデートって言っても、初めの方は私が料理を作ったり、零くんがご飯を作ってくれたりしたんだけど…
今じゃわたしが行けば一緒にぼーっとDVDみたり音楽聴いたり。

たまにその辺にぶらっとでるけど、深くキャップを被って出たりする。

今日はハロの散歩を朝早くにいつもより長いコース行ったらしくて、私が行った時にはもうハロはお昼寝してた、

「…可愛いなあ」
と呟く。
いつもハロが起きてたら賑やかなんだけど…今日は静かだ。

「…ごめんな、好きに出かけてあげられなくて」
突然言い出す零くん。

「全然！私はこうして会えるだけで充分だよ」
ハロの寝顔を見ていたけど座っていた零くんの目の前にしゃがむ。
「暗い顔しないで？」

そう言って零くんの頬を両手で包んだ。
「…A」



少し沈黙が続く。


そしてパッと手を離す。
「…？」




安室side


僕の頬を手で包んだと思えば、顔を赤くして手を離した。

「もしかして、キスしようとした？」
「っな、違うっ…違う違う」

顔の前に手のひらを振って弁解するA

「Aからしてくれたのって、僕の名前が偽名って言ったあの日だけだな。いやあれは結局僕からしたのか…」

「…かっこよすぎて、見れなくなっちゃったの」
「なんだそれ」

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