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降谷さんと恋人になってから1週間。
降谷さんは未だ向こうの世界に帰れずにいる。
私としては一緒に居れるから嬉しいけれど…
降谷さんはどうだろう。
時折何かを考えている顔が、寂しそうで心配になる。
恋人になった今、降谷さんに僕のことは零と呼んでください、と言われたけどお互いまだ敬語も抜けないので今までのままでいる。
「じゃあ、行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい」
私はいつも通り仕事に向かう。
警視庁に到着。
すると、皆慌ただしくしていた。
「中村、おはよう」
「おはようございますAさん！あ、ちょっと失礼します。はいもしもし、はい…」
そんな中村も電話対応に追われていた。
周りをみると電話が何件もかかってきて対応する者がいたり、バタバタと大きな地図を囲んで数人で話し合いしていたり。
電話を一度切った中村に尋ねる。
「…何の騒ぎ？」
「！？聞いてないんですか！？
…爆破予告ですよ」
「何！？」
「何でも、本日昼過ぎに小学校に仕掛けた爆弾を爆発させるとのことです。」
「…犯人から連絡が来たの？」
「はい。変声機でかかってきたんです。それも…警視庁へ直々に」
「…そうか。その小学校は今どうしてるの？」
「今日は臨時休校したそうですよ」
「状況はわかった、小学校の中には入って調べたの？」
「それが…まだなんです。
「…そう。」
時計を見ると時刻は7:50
「爆破予告まであと4時間…ってとこね。爆弾が何個あるかによるけど…とりあえず急いで行くしかないわ、行ってくる！」
「だ、誰も連れて行かないんですか！？」
「爆処は私だけなんでしょ？行くしかない」
すぐ車に戻り、エンジンをかけた。
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作者名：つくね | 作成日時：2023年6月20日 12時
