心を逮捕されました。2【降谷零】 (ページ32)

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Aside

風見…
零がいなくなって探し回って、橋で出会った時に
見せてくれたメールのやり取りの相手…

確か風見さんだった。

風見さんは私を車に乗せ、病院へ向かった。
病院へ到着した私たちは、風見さんに連れられ、個室に案内された。
風見さんはノックする。

「はい」

聞き覚えのある声。

風見さんが入り、後に続き私も入る。

そこに居たのは、最後会ってお酒を飲んだあの日とは違う、傷まみれの零＿＿＿＿＿＿

零を見るなり涙で前が見えなくなった。

「A…？本当にAか？」
「零…っ」

零の元に駆け寄って抱きついた。

零は目を丸くしている。
「な、んでここに？」
「わかんない。わかんないけど、零がいなくなって泣き疲れて寝てたら瓦礫の中に居たの…っ」

「…てことは、次はAがこっちに来てしまったんだな」
「零と一緒なら何だっていい」

「はっ…、君ってやつは」
零は少し笑って、私に唇を重ねた。