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79. ページ30
Aside
目が覚めると、狭くて火薬の匂いがするところにいた。
動こうと思っても上に乗ってる瓦礫が邪魔をして身動きが取れない。
…どこなのここ。
確か…零がいきなりいなくなって、自分の部屋で声を押し殺して泣いてた。
いつの間にか寝ちゃってたのかな。
その間に誰かに運ばれた？
そんなわけない。
中村は今どこなんだろう。
そんなことを考えていると足音がした。
零が助けにきてくれたのかな、
「零…」
と呟いた…
瓦礫を退けてくれたのは、メガネのスーツの男性。
私の上体を起こしてくれた。
待て、敵かもしれないのに…っ
急いでその手を払って構えた。
すると、そのメガネの男性は
"米花町" と答えた。
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作者名：つくね | 作成日時：2023年6月20日 12時
