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73. ページ24
目の前に、酔って頬が赤いA
潤んだ瞳に、熱っぽい体。
勢いよく倒れたことにより少しはだけてお腹が見えている。
「…零、私ってそんなに魅力ないの？」
「だから、それは…っ」
「私は…っ、零にもっと触れたいし、触れて欲しい…っ」
顔を赤らめて手の甲で口を隠すA
思わず口を隠すAの手を取った。
そして噛み付くようにキスをした。
「…っ、んぅ」
Aから漏れる声に煽られる。
お腹からするっと手を入れる。
同時に歯列をこじ開けて舌を入れた。
…、これやばいやつだ。
止まれないかもしれない。
「…っ、だめだ！！」
唇を離した。
「…へ？」
「酔った勢いでしたくない。大事にするって言っただろう。」
「零…」
「ちゃんと、続きはするから。大事にしたい。」
目を丸くするA。
でも大事な人に酔った勢いでそんなことしたくない。
「わかった。
大事に想ってくれて、ありがとう」
そう言うと、Aはこてんと寝てしまった。
「ふふ、やっぱ酔ってるんじゃないか。」
そう独り言を言いながらAの髪を撫でた。
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作者名：つくね | 作成日時：2023年6月20日 12時
