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72. ページ23
"なんでキス以上してくれないの？"
まさかそんなこと言われると思わなかった。
「…いや、A。酔いすぎだ」
「ねえ、なんで？」
…っ、あー、どうしようか。
「大事にしたい、と思ってるから」
「充分されてるよ」
「傷つけたくないんだ」
「傷つかないよ」
「本当に好きな人だからこそ…っ」
「私だって本当に好きだよ
…ねえ、零」
…？
「これ、お願い」
と言って、Aは先程飲んでいた空っぽになったコップを差し出してきた。
「片付けね」
はいはい、とベッドまでいきコップを受け取ろうとした。
ら、コップを咄嗟に引かれたとともに、Aはもう片方の手で僕の腕を掴んで引き寄せた。
「っ！？ちょっ…」
そのままAを下にしてベッドに倒れ込んだ。
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作者名：つくね | 作成日時：2023年6月20日 12時
