心を逮捕されました。2【降谷零】 (ページ19)

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懲りないAを乗せて車を走らせる。

「バイク弁償しないとな…」
「あれどこで手に入れたんだ？」
「その辺に落ちてた…」
「んなわけないだろう！」

「居たよ！！あの渋滞の先だ！」

…ったく君ってやつは。

Aside

「れ、零…渋滞だよ」
「その先にいるんだろう？しっかり捕まってるんだ」

零はアクセルを全開に踏んだ。
「え、ちょ、…っ」

零はドライブテクで片側のタイヤだけで浮かせる。

渋滞の間を駆け抜けていく。

渋滞を抜け、タイヤが勢いよく地面に着き、ギュルギュルと鳴らしながら体制を整える。
そして奴らにたどり着いた。

「こ、こっちのが死ぬかと思ったわ！！」
「はは、まあまあ、追いついたんだから」

「…っ！？あ、兄貴…奴らもう追ってきたぞ」

「クソ、…ネズミが」

「で、でも…見てください…」

男たちが走る先には無数のパトカー。

「やられたな」

僕たちの走る先で男たちは車を停めざるを得なかった。
ゆっくり減速し、男たちの車は完全に停車した。

私たちも追いつき、車から降りる。

「Aさん！！」
パトカーから降りてくるスーツの男性。

「中村！早かったな！」
「また無理されたんではないでしょうね！？」

「してました。僕がいたからよかったものの…」
Aを白い目で見てやる。
「あ、あははは…」

男たちは観念して、取り押さえられた。