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おすすめのお店に連れていってくれ、って零が言うもんだから、いつも中村と行く和食屋さんに立ち寄った。
2人で席について、本日のおすすめ定食を頼む。
しばらくして料理がきた。
美味しくて頬張ったらそれ見て零が笑って。
楽しいなあ…来てよかった。
こんなゆっくり食べることもなかったから楽しかったね、って言いながら2人でそろそろ行こうかと会計の為、レジまで向かう。
と、その時。
「キャー！！！」
「？！」
2人で悲鳴の上がった先を見ると、刃物を持った男が2人店に乗り込んできた。
男2人はこちらに近づいてくる。
「は、早く金を出せ…っ！さ、さもないと…こいつを殺す！！」
そう言って私はその男に腕を掴まれ、人質にされた。
「A…っ」
もう1人の男は零に刃物を振り翳した。
が、うまくかわし、男の手を後ろに取った。
「ぐあぁ、何だこいつ…」
私を捕まえた男も「く、くそ…離せ！さもないと…
「さもないと？」
私は隙をついて男の足をはらった。
男は思いっきり尻餅をつく。
「ひぃ、な、何なんだよこいつら…」
「お手柄。刑事さん」
零はドヤ顔で私に"刑事"と言った。
「け、刑事…！？」
「そちらこそ。警察庁の警察官さん」
もう1人の男の手を拘束しながら言った。
「け、警察庁…」
顔を青ざめる2人。
すると私たちの背後から声がした。
「ははは！そりゃまいった！刑事に警察庁のポリだと？そりゃやられたな！」
仲間か…？
あとで入ってきたその男は拳銃を取り出した。
「っ！？」
銃口は私に向けられた。
「おい、この女殺されたくなけりゃ仲間を解放しろ」
「零…だめだ」
こめかみにあぶら汗が滲む。
銃口から視線をそらさず零に解放するな、と言うも零は何も言わずに解放した。
3人は店から飛び出した。
「っだから言ったのに！零行くぞ！」
降谷side
足払いして拘束したまでもは良いけどまさか仲間がいたとは。Aは解放するな、と言ってたけど銃口を向けられているんだぞ…。
3人が逃げるとAもすぐさま店を駆け出した。
「零行くぞ」と言って。
「行くぞじゃないでしょ、もう」
僕は店に5千円置いて、釣りはいいです。とAの跡を追った。
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作者名：つくね | 作成日時：2023年6月20日 12時
