心を逮捕されました。2【降谷零】 (ページ15)

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あれから2週間経ち、私の足はすっかり良くなった。

降谷さんがこっちにきてもう２ヶ月弱。
降谷さんが居るのが当たり前になってる。

いつものように仕事に行って、帰ってくると降谷さんがいて。一緒にご飯を作ったり、未解決事件の相談に乗ったり。

ただ、私はずっとモヤモヤしてる。
なぜかって、こんな毎日一緒にいるのにたまに一緒に寝たりするのに、キス以上をしてこない降谷さんに。
たしかに足が痛い時は何も思わなかったけど…、完治してからも一向に手を出してこない降谷さん。

やっぱり私はそんなに魅力がないのかな。

って、1人で勝手に落ち込む。

…そうだ、バーにでも飲みに行こうか。そうしたら、降谷さん酔って襲ってくるんじゃ…
いやいや、お酒の力を借りるなんて。と頭をぶんぶん振る。

そんなところを見られていたようで。

「何してるんだ」

すっかりお互い敬語もなくなり、呼び方も「零」「A」に変わった私たち。

「…何でもないですぅ」

言えない、零がキス以上してくれないことに悩んでるだなんて。

そんな今日は休みの日。

零と外食したのはあのラーメンが最初で最後。
外食にでも行こうかな。

「ねえ、今日食べに行かない？」
「うん、いいね。行こうか」

私たちは車で出掛けることにした。