心を逮捕されました。2【降谷零】 (ページ12)

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あれから、あっという間に退院日＿＿＿＿

入院中はずっと降谷さんが付き添ってくれて。
帰って寝ていいよって鍵を渡してたけど、頑なにそばにいるって言ってくれて…。
途中私の着替えとかを取りに帰ってくれたくらい。

退院の時も左足を引き摺る私を支えて車まで乗せてくれた。

「ありがとうございます、降谷さん」

そのまま自宅まで帰宅した私たち。

自分の家を見て呟いた。
「…久しぶりの我が家だ」

たった4日だけ、なのに凄く久しぶりな気がして。
ひょこひょこ片足で車から降りると、降谷さんに横抱きされた。
「っちょ、降谷さん！！」
突然のことに降谷さんの襟元をぎゅっと掴む。

こんな抱かれ方されたことなくて真っ赤になって俯く。第一この男勝りの性格で女性扱いされたことが少ない。

「そんな足じゃ階段上れないでしょう」

そう言って階段を上る降谷さん。
アパートの階段は回り階段になっており、ちょうど回る地点まで上ったところで立ち止まった。

ここは人目が付かない。

「や、やっぱ重いですよね！！降ろしてください、歩けるので…」
話してる途中、ぐっと私の背中を支える手に力が入り、引き寄せられてキスをされた。
「ふ、ふ、降谷さん……」

「本当に、無事でよかった…」
そう言って微笑んだ。