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それから色々な質問をしたけれど、どれも話が噛み合わなかった。
彼には絶対に家を1歩も出ないで、と約束をして私は警視庁に戻った。
ガチャ…
「あれ?Aさん忘れ物ですか?」
部下の中村が大量の書類を片手に不思議そうに声をかける。
それを横目にノートパソコンを開き、
"フルヤレイ"と入力した。
しかし、彼の名は出なかった。
「…なんで…」
「どうしたんです?Aさん」
険しい顔してパソコンを食い入るように見ていると中村が声をかけた。
「いや、…なんでもない。」
彼に教えてもらった、諸伏景光、松田陣平も調べてみたがどれも出てこなかった。
机の上に肘をついたまま、拳で顎を支えてしばらく黙って考え込んでいた。
「?さっきから何調べてるんですか?」
パソコンをのぞいてきた中村。
咄嗟に勢いよくノートパソコンを閉じた。
「何でもない!じゃ、お疲れ様」
ポカーンとしてる中村を残して
私は早足で家に向かった。
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月18日 6時