心を逮捕されました。【降谷零】

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どうやらこの人は降谷零といって、目が覚めたら私の部屋に居たらしい。まだ信じられないけど。



「今までの経緯を教えてくれますか？」


降谷零はゆっくり話し始めた。




「.…先程、部下とある男を追っていて、爆発に巻き込まれました。そこから記憶がないんです」

「…爆発…？」


そんな情報、警視庁に入ってきたかな。



「それはどこで？」

「東京都米花市米花区米花町5丁目の16です」



「米花？聞いたことがないわ。それに警視庁に爆発の情報も入ってきてない。」
考えながら独り言のように呟く。

「そんなはずはない。ビル1つは吹き飛ぶ規模だったはずです」





きっと彼は嘘をついてない。

そんな嘘をつくような人に見えない。



何かおかしい。


「…今日の昼過ぎに起きたニュースにもなっている交通事故、詳しく話せますか？」



「？そんなのありませんでしたけど…」






何者なの、この人。

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