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49. ページ50
ソファへ座ったまま抱き寄せる。
僕の足の間にAさんは座り、後ろから抱き寄せる。
「Aさんが無事でよかった…」
「…降谷さん」
Aside
消毒を終えて、夕飯の支度に取り掛かろうと立ち上がった。
手を引き寄せられて、後ろから抱き寄せられる。
「…降谷さん」
私の顔のすぐ横に、降谷さんの顔…。
近すぎて、降谷さんの息が顔にかかる。
心臓の音が聞こえてしまうんじゃないか。
それくらいドキドキ言ってて。
でも、後ろから優しく抱き締められているのが心地よくて。安心で。
抱き締められた腕を上からぎゅ、っと握った。
「そっち…向いてもいいですか？」
「…」
私も、…私も降谷さんを抱き締めたくて。
勇気を振り絞って振り返った。
降谷さんと目が合う。
降谷さんの足の間に膝を立てて、降谷さんを抱き締めた。
私の胸元に、降谷さんの顔。
私は降谷さんの首に手を回す。
振り返るの、まずかったな…って思うほど、
恥ずかしい。
「Aさん…ちょっと…」
「？」
「…っ、離れて…ください。」
私の肩を掴み、離した。
そう言う降谷さんは顔が真っ赤で。
目線を下にしたまま、降谷さんは続ける。
「これ以上は、…襲ってしまいそうです」
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作者名：つくね | 作成日時：2023年6月18日 6時
