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僕がこちらの世界に来て1ヶ月ほど経った気がする。
全く帰れない。
風見は心配してるだろうな。
梓さんは店大変だろう。
毛利先生は事件ばかりだろうか?
コナン君や子供たちは元気にしているのか。
…ベルモットたちに動きはあるのか。
そんなことばかり考えていた。
「…さーん?…やさん!!!…降谷さん?
降谷さん!!!!!」
「.…、はい?」
「はいじゃないですよ、はいじゃ!ぼーっとするにも程があります。見てくださいこれ」
僕の手元を指さすAさん。
その指を差された方に目線を向ける。
「…うわ。すみません」
Aさんがお仕事お休みなので、2人でカレーを作ろうとにんじんをピーラーで剥いてたがいつのまにか細くなりすぎていた。
「んもぅ!!いいですよ、中にはリボン鍋ってこうやってピーラーで薄くしちゃうやつもありますから!!」
「…Aさんは良いお嫁さんになりますね」
「んな!!何言ってんですかもう!」
そう言って玉ねぎを切っていたAさんに足蹴りでお尻を蹴られる。
「ははは…」
料理中だから手がふさがってるとはいえ、男勝りだなぁ、Aさん。
時刻はAM10:00
「それはそうと、今日は前に言ってたドライブしましょう!これ作って軽くご飯食べたら出ましょう」
「あ、そうですね。わかりました」
________
カレーの仕込みも終え、準備を済ませた。
僕たちは軽食を取り、Aさんの車に乗り込む。
「僕が運転しますよ」
「いいんです、座っててください」
運転は車の持ち主でもあるAさんがしてくれるようだ。
ブォン…
とエンジン音と共に僕たちは車を走らせた。
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月18日 6時