心を逮捕されました。【降谷零】 (ページ40)

今日:75 hit、昨日:80 hit、合計:72,422 hit

39. ページ40

私は立てこもりのコンビニに入る。
犯人が私に顎で右に指示をした。

ここまで来い、と言うことか。

「約束通り7人を解放して頂戴」

「威勢の良い女は俺は嫌いじゃない。じゃあ持ち物は全てこちらに渡してもらおうか」

私は持っていた拳銃を犯人に渡した。

「じゃあそこで両手を挙げろ」

言うことを聞いて両手を上げる。
そして両手を後ろに取られ、結ばれた。

7人は約束通り解放された。
撃たれた男性は命に別状はないけど血を流しすぎているため早く病院に搬送しないとまずそうだった。

「…っく、Aさん、なんて無茶を…っ」

外にいる中村と目が合う。
心配そうな中村に、大丈夫という意味を込めてコク、と頷く。

すると見慣れないクラウンが向こうからやってきた。
やがてそのクラウンはコンビニの少し手前で停まり、中から降りてきた人を見て目を丸くした。

「…っ」
降谷さん…

降りてきた降谷さんは近くにいた中村と警部に近寄る。
「！スピーカー探偵？！なんでここに…」
と、中村。

警部はとっさに中村が言った"スピーカー探偵"と言うのに
「なんなんだそれは…」
と突っ込んだ。

3人で何話してるんだろう…

私は生きてここから出られるのかな。