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34. ページ35

あれから数日が経ち、降谷さんとの同居生活にも慣れてきた。


私の両親を殺した犯人も捕まえることができ、私もあの事件での夢にうなされることはなくなった。





…が、たまに降谷さんはうなされてて。


うなされてる時は、限って
「…あ…い、しゅ…いち」
「松田、ヒロ、班長、萩原」
と言っている。

あ…い、と言う人ははっきり聞こえない。





降谷さんの世界で何かあったのかな。


そんな今日もうなされてる。
ソファに様子を見に行くと汗びっしょりな降谷さん。


思わずタオルを絞って汗をそっと拭いた。








降谷side





班長…、ヒロ、松田、萩原…


歩いて遠くに行ってしまう。

呼んでも呼んでも

(ゼロ)、お前はまだ来んなよ!と







…ん


額に冷たい感覚




薄目を開けると目の前にはAさんがいた。


「あ、ごめんなさい、起こしちゃいましたか、汗びっしょりでつい…」

とどうやら汗を拭いてくれてたようだった。









思わず彼女のタオルを持つ手を掴み、

上体を起こして



Aさんを抱きしめた。

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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月18日 6時

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