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私はたまに自宅のパソコンで、自分の父親とは母親が殺されたあの事件を調べている。
今晩は、中村が調べていたので調べてみた。
でもいつも記憶が鮮明に戻ってしまって、調べられずにいる。相当なトラウマだ。
午前2時。ソファで降谷さんが眠ったのを確認してノートパソコンを開いた。
東京都一家殺害事件…
っ、
ドクン
ドクン
ドクン
調べてみると当時住んでた家の血まみれになった遺品や包丁が出てくる。
「…っ、はぁ…はぁ、」
ダメだ。また動悸、手も震えて…っ
今日は、もう辞めよう…
「東京都一家…？」
不意に後ろから声がした。
「っわぁ！？！」
声にびっくりして振り向くと、降谷さん。
「お、起こしちゃいました？」
「いえ、たまたま…それより大丈夫ですか？」
「…え？」
「この事件、何かあったんですか？
Aさん…手が震えて顔色悪いですけど…」
そう言って私の両手を取る．
「…っ…降谷さ…」
いつもこの事件は自分が取り乱してしまうから職場では調べない。
家で1人で調べて、いつも動悸がして調べるのを辞めてしまう。
こんな時、誰かがそばに居てくれたことがなくて。
ポロポロ溢れる涙。
降谷さんは何も言わずに抱きしめてくれた。
「…っ、ちょ、降谷さん…」
降谷さんの胸板を咄嗟に押すも、
「落ち着くまで、こうしましょう」
少し優しく、そして強引に抱き締めてくれた。
「…う、うぅぅ〜…」
その日、私は降谷さんの胸で泣きはらした。
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作者名：つくね | 作成日時：2023年6月18日 6時
