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降谷さんと別れて出勤する。
もう来てる中村は分厚い資料とパソコンで仕事をしている。
「もう来てたのね!おはよう。」
「おはようございます!Aさん!」
中村はかなり熱心に調べている。
「…?
何調べてたの?………っ!?!」
" 東京都一家殺害事件 "
「…?Aさん…?顔色悪いですよ」
…っお母さん、お父さん
"A、絶対ここからでちゃダメよ"
"合図するまでかくれんぼだからな"
"…っ、きゃぁあ!!!"
"あなた…逃げ"
"…っぐ…"
その時浴室に隠れてた私は犯人の後ろ姿が目に焼きついていて____
後ろ姿、足のふくらはぎには薔薇のタトゥーが彫ってあった。
犯人の手には血まみれの包丁と、お母さんとお父さんの財布…
「…さん?
……さん!?
…Aさん!!」
ハッ
「な、…なに?」
「どうしたんです?」
今でもあの時のことを思い出すと手が震えて動悸がする。
犯人は未だ捕まってない。
迷宮入りの殺人事件。
だから中村は調べてたのか。
中村はその時、その場に子供がいたのが私だと言うことは知らない…。
「顔色悪いですよ?」
「…何でもない。」
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月18日 6時